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弟と妹を通してあなたを想う(2/2)









「赤井・・・・」



「・・・・・・・」



「赤井ってば・・・;」



「・・・・・・」



名を呼んでも無反応な赤井にりゅうはどうしたものかと溜息を吐いた。




「・・・・秀一」



名を呼べば彼はこちらを向いた。



「・・・・・・」




「秀一の兄妹だから・・・あなたによく似た二人だから、私はあの二人といると落ち着くの」




「・・・・・・」



「真純ちゃんの笑った顔は、秀一が笑うとこんな感じなのかな?秀吉さんのあの頭が切れるのにどこか抜けている所を見ると、秀一もあんな風に抜けてる所があるのかな?」



そんな風に二人を見てた。とフワリと笑うりゅう。




「秀一と出会ってまだ日は浅いけど・・・あんな二人のような一面があなたにもあるのか・・・二人を通して考えるのはあなたのことばかり・・・・」




「りゅう・・・・」




「好きよ。秀一・・・あなたが誰よりも・・・好き」




そう言ってりゅうはスッと彼に近づき頬に手を当てて口づけを落とした。




「・・・・兄妹に妬くなんて・・・変な人」




「俺も男なんでな」



妬くことだってあるさ。と笑う秀一。




「でも・・・妹に妬く必要はないんじゃない?」




「真純か・・・いや、秀吉よりあいつの方が厄介なんだ・・・」




ハァーと項垂れる赤井。




「え?」




「・・・俺に、お前を頂戴と言ってくる奴だぞ?」




「・・・・ふふっ、可愛い」



「あのなぁ・・・・」



笑うりゅうに、赤井はガクッと肩を落とした。



「真純ちゃんも、だけどあなたもね」



意外な一面が見れた、と彼女は笑ったーーー






     チャンチャン



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