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変化に気づいてくれたなら・・・(1/2)










「・・・・・・・・・・・」




ドキドキしながら仕事場に来たりゅう。



職場を覗けばいつも通り仕事をしているジョディ達の姿があった。



FBIで働いている私は朝からおかしな行動をしていると自分でも自覚していた。




壁からソーッと職場を覗き見るが・・・・出て行く事が出来なかった。





「・・・・ぅ〜、どうしようかな・・・」




「・・・・お前は何をしているんだ?」





いきなり後ろから聞こえてきた声にビクゥ!!と大げさに肩を揺らした。




「あっ・・・赤井さん・・・おはようございます」



聞こえてきた声に返事を返しながら振り返った。




「・・・・・・・・」




ビクビクとした様子で赤井を見るりゅう。



そんな彼女を赤井はジッと見下ろした。





「・・・・・早く中に入れ。会議が始まる」




何かを言いかけた赤井だったが、口を噤み仕事だと言った。




「・・・・はい」



りゅうは、そんな赤井の様子を見て、一瞬驚いたように目を見開き次の瞬間にはシュンと落ち込んだような様子を見せ、顔を俯かせて小さく返事を返した。




「りゅう・・・・」




そんな様子に赤井は声を掛けたが彼女には聞こえていなかったようでりゅうは落ち込んだまま職場へと入って行った。




その様子を見ながら赤井は一つ溜息を吐き呟いた。




「・・・・あとでいいか」




とりあえず仕事をしてから先ほど言いかけた言葉を言おうと決心して赤井はりゅうの後ろに着いて職場に足を踏み入れた。













「りゅう!」




会議が終わり、トントンと書類を整理しているといきなり背中をバシッと叩かれた。




「ジョディ・・・・」




「どうしたの?元気ないわね?」




シュウと何かあった?と首を傾げながらりゅうの顔を覗き込むジョディ。




「っ・・・・・・」



ウルっと目に涙を溜めるりゅうに、ジョディは目を見開き慌てた。




「ちょっとっ・・・りゅう!?どうしたの?」



何で泣くの?と聞いてくるジョディに「うっ・・・ゥ〜・・・・」とポロポロと涙を零すりゅう。





「ちょっ・・・まっ・・えぇ〜・・・・」



どうしようかと戸惑うジョディ。





「何をしている?」




聞こえてきた声にビクッとして涙がピタリと止まるりゅう。



ジョディは振り向きながらホッとしたような表情を声の主に向けた。




「シュウ・・・・・」




困ったような表情のまま、赤井の名を呼ぶジョディに、赤井は二人へと近づいた。



慌てて涙を拭うりゅうは、赤井に名を呼ばれてクルッと振り返った。




「なんですか?」



ニコッと笑いながら言うりゅうに、赤井とジョディは困ったように顔を見合わせた。




「・・・・話がある。少しいいか?」




「え?・・・・今、ですか?」



流石に沈んでいる今、彼と二人きりになるのはちょっと・・・と思い言葉を詰まらした。




「・・・・別に後でもいいが」




「じゃぁ後で!私用事があるので先に戻りますね!」




赤井の言葉にりゅうはそそくさとその場を去って行った。





「・・・・シュウ、あなたりゅうに何をしたの?」



ジョディがジト目で赤井を見れば赤井は溜息を一つ吐いた。




「・・・・さぁな。身に覚えはない」




「全く・・・あなたの言葉が足りないんじゃない?りゅう言ってたわよ?今日あなたに気づいてもらう事が出来たら・・・」




「出来たら?」




「そこから先は内緒よ、ナ・イ・ショ」



口元に人差し指を当ててウィンクするジョディに赤井はやれやれともう一度溜息を吐いた。




「それで?」




赤井がジョディへと問いかければジョディは首を傾げた。




「何が?」




「お前は気がついたのか?その「気づいてもらえたら」という言葉のりゅうの変化に」




「・・・・そういえば、何に気がついたらなのかしら?」




ジョディは考え込むように首を傾げた。




その様子を見て赤井はフッと笑って部屋から出て行こうとした。




「ちょっと?シュウっ・・・?!」




「今日のあいつはどこか雰囲気が変わっていたからな。分かるだろう?」




赤井の言葉にジョディは益々首を傾げて眉を寄せた。




「雰囲気・・・?え?ちょっと待って!シュウ!あなた気づいてたの!?」




何が違うのか、ジョディには分からなかったが、彼の言葉で彼は彼女の変化に気がついていることは分かった。




「フッ、一目で分かったさ」




ニヒルに笑い、赤井はその部屋を去っていた。




「・・・・・もうっ!シュウったら、気がついてるのなら早く言ってあげなさいよね!」




そう悪態吐いたジョディだったがすぐにフッと笑った。




「・・・・りゅうとシュウ・・・かぁ。早くくっつくならくっつきなさいよ。もうっ・・・」




じゃないと・・・諦められないじゃない・・・とジョディは一筋の涙を流した。













「りゅう」




「ぅえっ!?」




ソーと帰ろうとしているりゅうの背後で呆れたような表情を浮かべる赤井の姿にビクッ!と肩を揺らすりゅう。




今日は一体何度彼に名を呼ばれてこう肩をビクつかせたことか・・・・




「あ・・・赤井さん・・・おっ・・お疲れ様です・・・」




「あぁ」




「・・・・・・・」




「・・・・・・・・」




「じゃあ、私はこれで・・・・」




さいなら!とその場を去ろうとするりゅうの首元を捕まえる赤井。





「ぐえっ・・・・ちょっ・・・締まってるっ・・・」




「お前が逃げるからだ」




「〜〜〜っ!分かった!分かりました!逃げないから離してください!!!」




そう叫べば彼は漸く離した。




コホコホッーーーと数回咳き込み、赤井へと振り向いた。




「・・・なんですか」




不機嫌そうなりゅうに赤井はフッと笑った。





「随分だな?りゅう・・・・」





「何がですかー?」




フイッと顔を背けながら口を尖らすりゅうに赤井は優しく笑って髪を撫でた。




「っ・・・・・」




その仕草にりゅうは顔を真っ赤にして後退った。




「似合ってる」




「へっ!?」



いきなりの言葉に髪を抑えて更に顔を真っ赤に染めたりゅう。




「どうした?」




「いや・・・え?何・・・?気づいてたんですか?」




「あぁ。朝見た時からすぐに気がついていたさ」




「なっ・・・・」



赤井の言葉にパクパクと口を開くりゅうに赤井はククッと喉を鳴らした。




「随分とギリギリなラインで染めたな」



確かに普通なら気がつかないか。と赤井はりゅうの髪を一房取った。




「で?」




「へっ・・・?」



その様子を見ながらピシッと固まるりゅうに、赤井はニヤリと笑いジッと彼女を射抜いた。




「・・・・俺がお前の変化に気がついたら・・・どうするつもりだったんだ?」





「っ・・・・・・」




チュッとその一房の髪に口づけを落とす赤井にりゅうは顔を更に真っ赤に染めたのだった。






・・・・・・・・・・・・
(すっ・・・)
(ん?)
(ずっと前からっ・・・好きでした!!)
(そうか・・・・)
(はい・・・・え?そうかって・・・?)
(フッ、冗談だ。俺も好きだ)





かえで様!5万HIT&映画記念リクエストにご参加頂きましてありがとうございます!


両想い設定で・・・最後に告白と言う設定にしちゃいましたけど・・・大丈夫でしたか?

そして髪を染めた時の反応!上手く表現ができなかったですが・・・このような出来になってしまいましたが楽しんで頂けたら嬉しいです!


かえで様のみ!書き直し依頼をお受けいたします!

楽しんで書かせて頂きました!本当にありがとうございました!これからもこのようなサイトですがまた遊びに来てくださいね!







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