僕たちは始まりを求めて




「えー、今日からこのアカデミーに転入生が来る事になった」

「転入生?」

「いるか先生!!男?女?どっちですか?」

「女の子だよ」

「そっか〜」

「っしゃー!!乙女が来ると良いなー」

「はは!」

「まあ、その子達に会ったら話してみると良いよ。今日は外でのくの一との合同授業だから全員外に集合だ!」

「「「「「はーい!」」」」」














『あー、暑いよぉ…』

『かき氷ー…』

『何でこのアジトこんなに暑いのかなー…』

「お、丁度良い所に2人揃ってたな!!今からこのペイン様がお前等に任務を言い渡す!」

「「カイア(スザク)に命令してんじゃねーよ(するな)」」

「ちょっと!!仮にもリーダーだよね!?仮にもペイン様だよね!?神だよね!?」

仮、なの?よっ、仮リーダー

リーダーって仮だったんだー!!小南姉がリーダーの方が良いんじゃない??

「ぐさっ!!二人の言葉がペインを傷付けたー…。よって代償に木の葉に行って額あてを貰い中忍になるまで帰ってこなくて良し☆」

ビシッと指で指されたのをイラッと来たので2人してペインの腹にパンチを一発ずつお見舞いした。死体は勿論旦那とイタチの元に自動転送。向こうから"ぎゃあああああああ"なんて叫び声が聞こえてデイダラが顔を青くしてるのも見ない振り。そして、部屋に戻って鞄に服を詰め込んだりしてこっそり暁のアジトを出た。だって、暑いし木の葉にいけるなら好都合だしね。そして、寝ずに走った結果…木の葉に着いたわけですが、アカデミーに入るに当たって火影に事情を話したりしていたら5日があっという間に経ってしまい、火影に借りたマンションにもある程度家具が集まってきたのでアカデミーに登校しなければならない日がやってくるわけで―――…

『火影に出された命令めんどくさいなぁ』

『んーと…何だっけ?殺すな、だっけ?』

『無意味に人を殺すな。それが木の葉に滞在する条件だと。中忍になったらすぐさまアジトに戻ってもらう、と中忍になるまでの班の担当上忍にはS級犯罪者だと伝える、だったぜ』

『中忍になったらすぐさま〜、って……本当に…?てか、外キャラはそれ?』

『ま、いいでしょ?…木の葉が暁のアジトを見つけたいだけかも知れねえ。そん時は気をつけて帰るぞ』

『あいあいさー!』














『『………』』


何で僕等は囲まれてるんだ?奇襲か!?チャキッとクナイを構えると全員驚いて去っていく。


『なんだったんだ?』

「こらー!むやみやたらにクナイを出すな!」

『だって何か囲まれたから奇襲か虐めか何かと思ったんだけど』

「…き、きっと仲良くなりたかったんだよ」

『仲良く?じゃあ、うち仲良くなってくる!おーい皆さーん!!うちの名前はうちっむぐ!』

ちょっと…

『!!、神田スザクでーーっす!!よろしくね!!こっちは赤砂カイア!!』

『…』

『こう見えても無愛想なんじゃなくて照れ屋なんだ!』

『…っざけんな馬鹿っ!!』

 ドガッ

『ちょ、痛いからね!!?』

『るせー…』


僕たちは始まりを求めて




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