芽埜×白蘭


※10年後の世界であった出来事?なんじゃそらヨ、な世界。
※基本的に平和。
※ミルフィオーレと同盟組んだよ。
※ボンゴレ側の気遣いが重い。


※以上ご都合設定でお送りします。
※他の交換小説とリンクしてる。














ツナ「芽埜、この書類ミルフィオーレに持っていってくれる?」




執務室に書類を届けに来た芽埜。
そんな時ツナに茶封筒に入った書類を渡された。




芽埜「なに?これ」

ツナ「<機密文書>ってやつ。白蘭本人に手渡ししろよ。



あっ………。た…頼むから中は見るなよ!?絶対にっ!!」

芽埜「いいけど……何が入ってるの?すっご――く軽いけど」

ツナ「<機密文書>!!わっ、わかったら早くいけよっ!!」




半ば追い出される形でボンゴレ本部を出る。
バタン!と閉じられた扉の音がやけに重く響いた。




     *     *     *




ミルフィオーレ本部に来た芽埜は同盟ファミリーの副ボスということもあり快く受け入れられた。
ミルフィオーレチェルベッロ機関の1人に案内され、白蘭がいる最上階につくと彼女は1人そそくさと去っていく。


「やあ♪」と笑みを深めた白蘭にとくんと芽埜の胸が音を立てる。
ミルフィオーレと同盟を組んだ日、初めて会った白蘭に芽埜は<一目惚れ>というものをした。
あの日以来彼に会うと胸の高鳴りがやまないのだ。




白蘭「書類を届けに来てくれたんだって?」

芽埜「うっ、うん!…えーっと、…はいっこれ!」

白蘭「確かに。……ちょっと待っててね、確認するから」




そういってソファに腰かけ書類を確認する白蘭を余所目に高いミルフィオーレ本部から見える街並みを観察する。
ボンゴレ本部はいかにも<お屋敷>と言った感じだがミルフィオーレ本部は<高層ビル>のようでいつ来ても新鮮な感じがする。
ボンゴレ本部の屋根に上ってもここまで広大にイタリアは見渡せない。




芽埜「きれ、」




「綺麗」……と、言おうとした。
けれど後ろから伸びてきた手が窓に触れている芽埜の手に重なって、ぐっと距離を縮められる。
白蘭がすぐそばにいるのだ。



それも、すぐ後ろに。




芽埜「(なっ、なななな、な、なに―――!!?なんなの――っ!?)」

白蘭「芽埜チャンって、」




耳元で言葉が紡がれる。
それだけでどきどきと胸が煩くなり、顔に熱がたまる。

有頂天になって、芽埜の頭はぼーっとしてきた。




白蘭「大胆なプロポーズするんだね」

芽埜「…………へっ?」

白蘭「これ、僕書いちゃったし明日ジャッポーネの区役所に出しに行く?」




にこにこと嬉しそうに話しかけてくる白蘭のほうを見ればその手には<婚姻届け>と書かれた薄っぺらいペラペラの紙が持たれていた。
そこには確かに自分の筆跡で名前が書いてあるし、印鑑も押してある。
その横には白蘭の字で<白蘭>と書かれ、拇印が押してあるではないか。




白蘭「なんかしてやられちゃったなぁ」

芽埜「ふぁっ!?///」

白蘭「んん?」




ぐいっと抱き寄せられてかあっと頬が熱くなる。
だが頭はまだ冷静で、書いたはずのない婚姻届けに対して<なぜ?どうして?>という疑問が浮かんでは消えていた。




白蘭「ボク、お婿さんになったほうがいい?」

芽埜「えっ、いや…あの、」

白蘭「お嫁さんでもいいよ?」

芽埜「それは性別が逆でっ、……(ってそうじゃないよね!?)」

白蘭「ふふっ、芽埜チャンと夫婦になれるなんて嬉しいなー。幸せな家庭を築こうね?」




にこり。
笑いかけられて芽埜は<もうどうとでもなれ>と全てを諦めた。



そして……




白蘭「好きだよ、芽埜チャン」

芽埜「ん、……芽埜も…好き、だよ」




…そっと近づいてきた白蘭を受け入れる。
触れた熱はなんだかとても暖かくて、胸に幸福が湧き上がるのを感じていた。




パーフェクト・ラブ
一年前から相思相愛でしたよ




琉輝「はぁい、ボース。元気〜〜?」

ツナ「元気じゃないです。」

琉輝「いや、お前が嫁に出したんだよな…?」

ツナ「リボーンに脅されたからに決まってるじゃないですかぁぁぁああ!!!!うわぁぁあああ!!!!」

獄寺「じゅっ、十代目……!!??」

了平「わかる、わかるぞ沢田…!!俺も京子を嫁に出した時そういう気持ちだったっ…!!!くっ」

ツナ「おにいさぁぁああん!!!」

了平「沢田ぁぁあああああ!!!」




―――ガシィッ!!




鈴音「芽埜、白蘭。結婚おめでとう」

芽埜「祝福されてないよね、これ」

鈴音「僕も一応祝福してないわよ♪」

芽埜「Σひどっ」

瑠香「私と六道さんもしてませんよ!!……っていうか、引っ付かないでください!!」

白蘭「わーい、ボク敵認識ー」

芽埜「Σわーいじゃな―――い!!!」

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