第2夜


【第2夜】

ゾフィエル:そういえば、7不思議の1、2、6が裏付けされていたから聞きそびれてたけど…それぞれどんな曰く付きだったわけ??
ザドキエル:あぁ〜…そういや話してなかったな。まず、1の涙を流す石膏像。美術室に、何体か顔だけの石膏像あるだろ??そのうちの一体に、若くして殺された美術の教生の人骨が埋められていて、それが夜になると、先生に慣れなかった悔しさと殺された恨みで涙を流すってやつ。
ルシファー:人体模型のは私聞いた事あるよ。夜になると無くなった片側の皮膚と手足を探すの。でも、手足が無くて動けないから、目だけで仕方なく探しているんだって。で、朝になったら、目が前の日に見た時とは違う方向向いているってやつ
ザド:あの人体模型、目が外せるなら、誰か触って違う方向向かせてるよな〜
ルー:あの感じだとね。ちょっと残念だけど…
カシエル:声がする教室は、確か学園に忘れ物をした生徒が夜にこっそり来た時に、何人か聞いたやつだったわよね。
ラグエル:確か。大人数の話し声の時もあれば、2、3人の話し声の時もある…噂じゃあ、戦時中に教室ごと焼かれた生徒達の幽霊って話でしたが…
ルー:うちのクラスだからね。毎日誰かしら忍び込んで、宿直にバレない程度の声で、騒いで、お菓子とかラーメン食べて、他の学校の生徒呼んで遊んで…って感じ??
ミカエル:そんな事をやっていたなんて……(はぁ…)
ルー:でも、そのお陰で、こうやって7不思議調べられてるし、いいじゃん
ミー:もぅ…良い訳ないでしょう…
ゾフィ:ミカエルからしたらそうだけど、今は一応ルシファーに感謝だわ
ルー:存分に感謝して!!
ザド:……。ま、それは一旦置いといて……トイレの花子さんは、どの学校にもあるド定番って感じだな
ルー:チューリップのアップリケで、悪いおばけを退治するアレだよね!!
ザド:…違う。そんなのあったけど違う。うちの場合は、満月の夜になると、すすり泣く声と共に、ワンピース来た女の子が探し物してるって話
カシ:何を探しているの??
ザド:さぁ……
ルー:私が聞いた話では、ハサミかハンカチのどっちかだったハズだよ。悪戯で隠されちゃって、それをずっと探してるって
ミー:……。ねぇルシファー、さっきから気になってたんだけど…なんで7不思議に詳しいの??
ルー:授業より楽しいから。ミカエルこそ、なんで生徒会長なのに7不思議を知らないの??学園で今話題のウワサだよ??
ミー:そんな噂よりも、授業の方が楽しいから
ザド:……。ミカエルがそれを言い切ると、「ふざけてすみません」って土下座で謝りたくなる…俺……
ゾフィ:私はルシファー相手だと、話し方がフランクになるミカエルが不思議だわ
ミー:これでも、一応双子の兄ですからね。家ではこんな感じですよ??尤も、家にも滅多に帰って来ませんが…
ルー:夜の学校ってワクワク感半端なくてついね
ミー:はぁ…
ラグ:あ、見えて来ましたよ
ザド:お!!あれだあれ。7不思議の4番目、小等部連絡通路のトイレに出る花子さん
ゾフィ:何も出ないじゃない…。だいたい、何で満月の夜限定なのよ
ザド:だから7不思議なんだろ??
ミー:……。あ!!
カシ:何!?どうしたのいきなり
ミー:いえ…満月の意味を考えていたんです。私の仮説が正しければ……
ルー:あぁ!!分かった!!そういう事!!
ザド:いや、双子だけで納得するな!!
ルー:むぅ…仕方ないなぁ。ミカエル、外から懐中電灯で中を照らすでOK??
ミー:うん。でも、どの木がそうか分からないから、端から順番にね
ルー:は〜い。んじゃやるよ〜

―端から順番に木を照らしていき…―

ミー:あ!ルシファーあった!!ストップ!!
ルー:あった!?
カシ:女の子…の影……??
ゾフィ:こ…これはこれで…
ラグ:確かに少し怖いかも……
ルー:何なに??そんなに怖いの??私も見たい!!
ミー:交代するよ

―懐中電灯をミカエルに渡して交代―

ミー:どう??
ルー:うん。見事に女の子の影だね
ザド:成る程。それで満月の夜な訳か。月明かりでそう見えるのな。すすり泣く声ってのは、多分隙間風だろうなぁ〜
ゾフィ:はぁ。ビックリしたけど、原因分かったなら早く次……

???:ひくっ…ぐずっ…

ゾフィ&カシ:で…出たぁぁぁぁっ!!
ラグ:うわぁぁぁっ!!
ザド:なぁぁっ!!
ルー:出た!!ホンモノ!!
ミー:み…皆さん、落ち着いて下さい!!本物でも普通に女の子です!!

女の子:っ……お兄ちゃんたち…っ…っこの学校の人??
ミー:はい。そうですよ(女の子の目線になるようにしゃがんだ)
女の子:何してたのっ…??
ルー:肝試し!!(堂々)
ザド:オイ!!
カシ:びっ…ビックリしてごめんね??(まだドキドキ)
ゾフィ:そっ…それより、お嬢ちゃんこそどうしたの??こんな時間に……
女の子:忘れ物しちゃったの……。それで取りに来たけどっ……やっぱり……夜、怖くて……
ラグ:僕達でも少し怖いのに…よく来れましたね…
女の子:外でお父さん待ってるの…
ミー:そうでしたか。教室は何処ですか??みんなで行けば、怖くないですよ??
女の子:1年3組……
ザド:お。丁度行こうと思ってた教室だ
ラグ:天井にハサミの形したシミがある教室ですね
ゾフィ:そんなシミもあったんじゃあ、余計に怖くて行けないわよ
ルー:ゾフィエル、さっきめちゃくちゃビビってたもんね。その子可哀想に
ゾフィ:わっ…私だけじゃないわよ!!
カシ:まぁまぁ。お詫びも兼ねて、一緒に行きましょう??

Next→(今度こそ本当に)天井にあるハサミのシミ編

――――――――
†雑談が長すぎた……(^^;)

prev / next
[ back to top ]

×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -