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9

それからの俺は公言した通り滝を常に傍に置き滝を優先し甘やかしまくった。風呂まで一緒に入ろうとした俺を必死になって止める滝に欲情しまくりだったんだが、無理やり脱がせた服の下の惨状に一瞬動きを止めてしまうと滝がぽろぽろと泣き始めた。

「おれ、汚いでしょ…?こんな体、見せたくなかった…」

そう言って蹲る滝をそっと抱きしめる。汚いわけなんかない。俺の為についた傷だ。それごと愛しくてたまらない。そう言うと泣きながら俺に抱きついてきた。それでも不安がる滝のために、毎日毎日、傷の手当てをしてやることにした。少しづつよくなっていく体の傷と同時に、細く白い体に自分を押さえるのに必死になった。

あれから、一か月が過ぎいつものように滝の体の手当てをしてやろうと服を脱がせる。もうすっかりよくなって痣だってほとんど見当たらない。そこで俺は、ふと滝が服を脱ぎかけたままじっと俺を見ているのに気が付いた。

「どうした?」
「…柚木、くん」

小さな声で俺の名を呼ぶ滝。その顔がほんのり赤くて、誘ってんのかと勘違いしてしまう。

「…ありがとう。ずっとずっと、俺のそばにいてくれて。傷の手当、してくれて。優しくしてくれて…ありがとう。あの、ね。俺、俺…まえより、もっともっと柚木君が好きだよ。柚木君、言ったよね。俺がもっともっと柚木君の事を好きになったら、恋人にしてくれるって…。俺、追いかけられるだけとか、嫌だ。十分、甘やかしてもらったよ。だから、だから…。柚木君が、いやじゃなければ、恋人に…っ」
「滝」

滝が最後まで言う前に、その言葉を遮り口を手でふさぐ。途端に悲しそうな顔をするが、これだけは譲れない。

「その先は、俺からだ。滝。愛してる。前よりもっともっとお前を愛してる。だから、恋人になって。」

にこりと笑って告白すると、滝は目を大きく見開いてからぼろぼろと涙を溢れさせ何度も何度も頷いた。

「…っ、やっと、見れた…!柚木君の、笑った顔…!」

笑顔なんて、いくらでも見せてやってたんだが今回のは格別だったんだろうか。嬉しい、と泣きながら微笑む滝の口を、そっと塞いでやった。



「う、ん…、ふ、」

くちゅくちゅといやらしい水音が響く。あの時口づけてから俺は、そのまま滝の口内に自分の舌を差し入れた。やっと恋人同士になれたんだし?体だって、治ったし?かわいい恋人に半裸で抱きつかれたら、そりゃ我慢してたものが一気に噴き出してくるでしょう。

「ぁう、ん、んぁ…」

おずおずと絡め返してくる舌を吸い上げ、舐め倒し、歯列をなぞれば滝がフルフルと震えだす。

かーわい…

顔と同じくほんのり色づいた胸元にちらりと目線をやれば、白い胸板に桃色に色づく果実が目に入った。滝に口づけながら、背中に回していた手をそっと移動させ指先でくに、と乳首をいじる。

「…っ、あ、ん!」

途端にびくん!と滝が体を跳ねさせ、異変の起こった箇所に目を落とし、いじられている自分の乳首を見て真っ赤になった。

「や、柚木く、や、やぁ…っ、あ、ぁ、」

体を九の字に曲げて刺激から逃げようとする滝の乳首を摘んでやる。体を引けば引っ張られ、それを避けようと体を戻した所で摘んだ乳首をコリコリと弄ってやる。

「あ、あん、あ…、あっ、」

緩く潰すように弄ってやれば、そのたびにびくびくと体を跳ねさせ甘い声を出す滝にごくりとのどを鳴らす。
たまらなくなって、座っていた体をそっと押し倒してキスをしながらズボンを下着ごと剥ぎ取ってやると滝はひざを立ててぱたんと足を閉じ、閉じた足をぐっと胸に引き上げて勃起したペニスを必死に隠した。

「なんだ、こっちを弄って欲しかったのか?よしよし」
「やっ、いや!ちが…っ、あ!」

閉じた足を待ってましたとばかりに更に滝の胸に付くように押し上げて、尻が軽く持ち上がる体制にしてやると俺は滝のアナルにむしゃぶりついてやった。


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