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珠様からのリクエストで、『俺の総長』の続編です!

『甘々だった総長が急に冷たくなり太一の親の転勤話が重なり破局のピンチに。
総長も太一が自分から逃げようとしたと思って最強のお仕置きHを期待します。是非太一を孕ませて欲しいです(笑)。』

とのご希望です…!最強のお仕置き…!シチュ的には激萌えですが果たして私が上手く表現できますでしょうか…(・・;)


※注…18禁です。苦手な方はご遠慮ください。

頑張ります!
ではどうぞ♪

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皆さん、はじめまして〜!オレ、太一郎!男子校に通う至って平凡な男子生徒だよ〜!あ、至って平凡なってのはちょっと違うかなあ?だってだって、俺

「太一郎、行くぞ」
「!はぁ〜い!そーちょー!」

名前を呼ばれていそいそと自分の席から立ち上がり駆けていく。目の前につくなり飛びついた俺をぎゅっと抱きしめておでこにちゅっとちゅうをしてくれるこのオットコマエ!


三島博次さんをお付き合いしてるんでっす!えへへー!


そーちょーは、不良のチームのそーちょーなんだって。一番偉い人。喧嘩が強くてかっこよくって、皆に慕われてるスペシャルかっこいい男の人なんだよ!そんなそーちょーに街を歩いていて不良に絡まれた時に一目ぼれした俺は、同じ学校だとわかるや否やつきまとって好きって言いまくって見事恋人の座をゲットしたのだ!ぱんぱかぱーん!

恋人同士になってくれたそーちょーは、ものすごく俺を大事にしてくれた。え、えっちなこともいっぱいしてもらった。優しくってカッコよくって、俺の自慢の恋人さん!そーちょーも、俺の事をいっつも好きって言ってくれてたんだよね!



…そう。言って、くれてた。



そんなラブラブだったはずの俺とそーちょーは、今ちょっとした破局の危機を迎えている。
なんでかって言うとね、


「…今日も、七時まで?」
「ああ、悪いな。」
「う、ううん!いいよ、そーちょー、忙しいもんね!」

ぶんぶん頭を振ると、そーちょーは困ったように笑って俺の頭をぽんと撫でた。



「たいちー?太一郎ー?帰ってきたの?ご飯はー?」
「いらないー」

玄関を開けてすぐにリビングを抜けて自分の部屋のある三階へ向かう階段を上ると、下から母さんの声が聞こえた。俺はいつもそーちょーと食べてきてたから、食欲がなくて食べたくないとはバレなかったみたいでほっとした。

ベッドに転がると、枕に顔を埋めてそーちょーのことを考える。

さっき言ってた破局の危機、って、これのこと。つい一週間前くらいかな?そーちょーが、これからしばらくちょっと忙しいから七時までしか一緒にいられないって。そーちょー、大学に行くって言ってたから受験とかでかなーと思ってたんだけど…どうも違うみたい。

だって、俺と別れた後、そーちょー、自分たちの溜まり場に行ってるって。たまたま学校のトイレでチームの人たちが話してるのを聞いたんだ。チームで忙しいことがあったのかなって思ったんだけど、その後『女が総長を訪ねてきて…』って聞こえた。そのままチームの人たちは出て行っちゃったから続きは聞けなかったんだけど、俺は個室の中で心臓ばくばく。

そーちょー、うわきしてる?

でもでも、七時までだけど会ってる時間はそーちょー、いつもみたいにすっごくすっごく優しいし!


なーんて思いながら、俺はなんだかもやもやした気持ちで布団にくるまった。

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