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湊はシャツを握りしめ震えながら泣く善をその場に組み敷き、嫌がって逃げようとした善の横っ面を張った。
「人のシャツの匂い嗅ぎながらオナッてる変態のホモ野郎が今更淑女ぶるんじゃねえよ。俺にヤラレてえんだろ?なら大人しくケツ振ってろよ」
違う、と言葉にするまもなく善は無理やり湊に犯された。泣いて許しを乞うても湊はやめるどころか善を罵る言葉を吐きながら何度も何度も体を押し開いた。
ようやく解放された時、善は己の白濁と湊の出した白濁にぐちゃぐちゃに汚れ、床に力なく倒れうつろな目で空を見ていた。
そんな善を心底見下しながら、湊は鼻で笑う。
「お前、今日から俺の玩具な。」
その汚い場所、掃除しとけよ、と言い放ち善を見ようともせずシャワーを浴びに風呂場に入っていく湊の後ろ姿を善は絶望の眼差しでじっと見つめた。
その日から、善は湊の玩具になった。
湊は毎日毎日善を犯した。善がどれだけ泣いても、泣けば泣くほどより泣かせようとし、快楽にむせび泣けばより強い快楽を与える。玩具を使われたり自ら恥ずかしい格好をさせたりなどは当たり前で、善はまさに湊の玩具と言うにふさわしい扱いを受けるようになった。
逃げ出そうと考えたこともある。だが、湊の雇い主は善の会社の上客だ。善の初めの方の働きに満足した湊の両親は、善のような人間のいる会社なら安心だと湊のところ以外にもいくつか家政婦を依頼してくれている。自分が逃げてしまえば湊はきっと両親に善が湊のシャツで自慰をしていたことを言うだろう。そうなれば今受けている家政婦達のみならず会社自体に迷惑がかかる。
善は自分さえ我慢すれば、と全てを諦めた。そして、いつか湊が自分に飽きてくれるのを祈るしかなかった。
「何考えてやがる」
口内を犯す指を抜き、跪く善を湊が冷たい目で見下ろす。湊に見下ろされ、善は今まで回想にふけっていた自分を思い出しさっと顔を青ざめた。
湊は自分をいたぶっているときに、他の事を考えたりするとひどく不機嫌になるのだ。
「…す、いませ…っ、や、ああ!」
謝罪の言葉を口にしようとした善の胎内で、ヴン、と振動が響く。善は朝からずっと湊にローターを埋め込まれていた。
突然強くなった刺激に善はがくがくと体を震わせる。
「変態が、俺の事考えてオナるくせに俺の前で今違うことに気を取られるなんざ大した身分だな?え?」
「も…っ、しわけ、ござい、ま、せ…っ!、あっ、ん!」
「てめえはずっと俺の事だけ考えてりゃいいんだよ。俺の事考えて情けないツラして泣いてりゃいいんだ」
「やっ、いぁ、、ああああぁ!」
ぐん、とさらに振動を強くされ、善は耐えきれず白濁を吐き出した。絶頂に震える体を尚もローターが容赦なく蹂躙する。あまりの強い刺激に善はその目からボロボロと涙をこぼし、湊に泣いてすがった。
「ゆるっ、…し、…、ぇぐ、ゆるし、て…っ、くら、さ…、あっ、あ、…っ」
湊は泣いて蹲る善の顎を掬い、朦朧としている善の口に噛みつくようにキスをする。
「ふ、…っ、ん、んん、ぅ…!」
酸欠を起こしそうに激しく口内を犯されながらうっすらと開けたその目に、湊がどこか熱っぽい目で自分を見ているような錯覚を起こしつつ善は思考を闇に沈めた。
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