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3

それからというもの、宣言通り山添君は朝僕を迎えに来てくれる。お昼も一緒に食べてるし、下校も一緒。
クラスメートに、「仲よかったっけ?」なんて聞かれて、山添君はなんと

「ああ、仲良しになったんだよ。畑山いい奴だから好きなんだよね」

と言った。
クラスメートは、口々に「確かに畑山いい奴だよなー」なんて言ってくれたけど僕はもう頭がぐるぐるまわっちゃって。


『好きなんだよね』


ノンケの彼の事だから、深い意味はないけれど。僕は今までの努力が報われたような気がして嬉しくて泣きそうになった。

そんなある日、山添君が用事で別々に下校になった。
一人、ぷらぷら歩きながら気がつくと、山添君の家の近くの公園だった。

最近はずっと山添君が僕を送ってくれるから、この辺に来るのは久しぶり。
ちょっと寄り道しようかと中を覗くと、そこにはかわいい女の子と笑いながらベンチに座る山添君がいた。


山添君の顔は、とても幸せそうな笑顔で。早く離れなきゃいけないのに、足が動かない。そのうち女の子が山添君の肩を軽く触れ、立ち上がった。ふと、僕と目が合うと、見下したように笑った。

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