『なかよし』長編過去設定 全1頁



×ジャブラVSルッチカリファブルーノ


「バ・ケ・ネ・コ!言ってみ?化け猫だ」

「ばー、ねこ?にゃんこ、すきー!」

「そんなの覚えなくていい、野良犬だ、ノ・ラ・イ・ヌ!そいつに言ってやれ」

「の、のら?ワンちゃんも、すきだよ」

「お前が好きか如何かなんて聞いてねェんだよ!とにかくルッチの奴を、そう呼んでやれ!!」

「黙れ野良犬、てめェが言葉を教えたんじゃ、こいつにまで馬鹿が移る」

「何だと!?化け猫に教えられたんじゃ、それこそ、こいつまで性格ひん曲がっちまうだろうが!!」

「やー!ケンカ、だめー!!」




「なんなの?あれは…彼女を使った、最新の罵り合い?やめて欲しいわ、まったく」

「そう言ってやるな、あれでも進歩した方なんだ、昔は同じ部屋にすら居れなかったんだから…あの子のお陰だよ」





「ケンカはダメれすよ!はい、ごめんなさいは?」

「何だ、その上から目線は!なんで、お前に言わされなきゃ ならねェんだよ!!」

「野良犬と意見が被るのは癪だが、同感だな…そもそも謝る気なんかねェ」

「……ごめんしゃい」

「何で、てめェが謝んだ!お、おい、泣くんじゃねェぞ!?別に怒っちゃ居ねェだろ」

「だって…ふたりケンカ、すん…もん」

「泣かせてんじゃねェ、野良犬風情が…ほら、早く謝っちまえ、俺に」

「悪かった…って、てめェにかよ!誰が謝るか!!あー、泣くな泣くな、俺が悪かったから」

「解れば良いんだ、ばかやろう」

「だから、てめェにゃ言ってねェんだよ!!」





「じゃ…なかな、ッヒ…おり…うぅっ、し…よ」

「しゃくり上げんじゃねェよ、ただでさえ解りづらい喋り方だっつうのに…仲直りな、何すんだ?」

「ん〜、ジャブとールチでー、あくしゅ」

「気色悪ィ事を言うな…誰がするか、野良犬と握手なんか」

「うるせェ!こっちだって願い下げだ!!」

「じゃ、あいだ、はいる!はい、なかなおりー」

「結局てめェが、手ェ繋ぎたかっただけじゃねェのか?まあ、嬉しそうだから良いけどよ」

「おい、ぶら下がるな…ちゃんと立て」




「ほらな?三人並んで手を繋ぐなんて、ちょっと前じゃ考えられない光景だ」

「全て彼女の成せる技ってとこかしら…でも何だか、微笑ましい光景の筈なのに、物凄い違和感だわ」



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