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「かわいいからっていい気になんなや!」



…どうして私がこんな目に遭うの?

誰にも迷惑がかからないように、ひっそり穏やかに暮らしてきたというのに。



「アタシら馬鹿にしてんの?」

「なんか喋ったらどーなんだよ!」



ガン!

目の前で蹴りあげられたごみ箱が派手に音を立てる。



「ごめ、ごめんな、さい…!」

「二度と二階堂先輩に近づくなよ!」

「はい…すみません……っ」





はじめに言っておくが、私は二階堂先輩に近づいた覚えはない。

だけど、近づかれた覚えなら、ある。

でもそんな細かいこと、この人たちには関係ないのだろう。




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