「ねぇ、骸は神様って『ある』と思う?」

「…まず『いる』ではなく『ある』と表現するところに僕はななしに独特の解釈を感じますね。そうですね…僕について言うなら、僕にとっての『神』はありません。崇拝・信仰するような絶対的なものは僕にはありませんから」

神なんているものですか。神は人間が造り出したものです。
いたら僕が殺してしまうでしょう。

「そっか」

「ななしは?貴方は『いる』…いえ『ある』と思いますか?」

「んーまぁ『ある』かな」

「おや、ななしなら『ない』と答えると思いましたよ」

「はははっまぁ『ない』とも思うけどさ、ただおかしなことに『ない』と思ってる人の大部分は一生に一回は『ない』はずの神にお願いをしているだよね」

それって矛盾だよね?骸は一度もない?ってななしは笑って問う。

「…ありません、といえば嘘になりますね。クフフ、本当にななしは凄い人だ。ありますよ、人生で一度だけ。幼少の頃に」

あの時は何かに縋りたかった。あそこから解放されるなら、なんにだって。

「でもやはり、」

神なんてものは『ない』と僕は思いますね。



―――――
受験とかのときに大活躍ですよね。



The significance of existence.
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -