…一日待っても音沙汰なし。


土曜日なのでザンザスと外を軽く歩き回ったり、電話を何度もかけても昨日と状況は変わらなかった。
突然また姿を消して元の場所に…なんて考えてもまぁ無理で。



「…どうしよう」

「知るか。それより腹減った」


そうよねもう12時過ぎ、お昼ご飯の時間ね。


「ってザンザス不安じゃないの?」

私はエプロンを付けながらザンザスに聞く。

「…別に」

素っ気ない返事だが少しザンザスの顔が曇った。
やっぱり知らない場所は不安よね。


「よし、杏里特製スペシャル美味しいご飯作ってあげるわ!」


今は少しでも気を紛らわせてあげよう。
大丈夫よ、ザンザス。





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