2うぃす。
何時もと同じ太陽が私たちを夏バテへと追い込んでいく今日この頃。
遠くには陽炎が見えて真夏日だということを嫌らしく目に見せつけている。
「ジバニャン!!」
「にゃ!!ケータにシオリ・・・と白い浮遊物だにゃ!」
「白い浮遊物って何ですか?!失礼な!!」
「にゃ・・・じゃあ、練乳・・・あ、お腹減ったにゃん(ジュル)」
「私は立派な『自称』執事なのです!!食べないでくだsシオリさん!!自称は要らないでしょ!?自称は!!」
『うるさいなー何時もそれで妖怪調べてる癖に』
「うぐっ」
・・・という、日常茶飯事な会話から始まる。通称ウィスパーいじめ(←)
『あ、そうそう。ジバニャンに高級マグロ』
「にゃー!!ありがとにゃん!!シオリ大好きにゃん!!」
『うわっ、いいのいいの。貰い物だからね。』
キラキラ嬉しそうに眺めていたジバニャンだったが、突然交差点に駆けだしていった。それは、何かに取り付かれたように。
『ジバニャン!!?』
「いつもみたいにトラックに技を出さないの!?」
「大変です!!いくら妖怪とはいえ、あのままだとトラックに引かれてしまいます!」
そう、ジバニャンの後ろにはトラックが猛スピードで突っ込んでくる。
『―――――っ!!!!?』
「姉ちゃん?!?」
私は、ジバニャンを庇うように赤信号の交差点に突っ込んでいった。
お願い
間に合って
時の神様
どうか、哀れな猫の妖怪を助けて―――←
願いがとどいたのか、
ジバニャンを抱えた私とトラックが触れたとき、光に包まれて視界が眩んだ。
しかし、ここで後悔した。
ジバニャンは妖怪だから人間には見えないのに、横向きで庇うように飛び込んだのを大勢の人に見られたから。
このときから、さくらニュータウンの住民は私を変人として認識されてしまった。
オマケ
「ねぇ、ウィスパー。
妖怪が見えない皆からは多分姉ちゃんを変人と捉えたよね・・・。」
「かなり痛い人に見えましたから・・・。」
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