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 さとうありすと、メリークリスマス

息を切らして、むこうから彼女が走ってやってきた。

「ごめん、待った?」

本当は1時間前から待っていたけど、違う、と首を振った。

「ごめんね、せっかくのクリスマスなのに。ミーティング長引いちゃって。」

予約していたレストランには、既に遅れると連絡してある。
今更行ったところですぐにラストオーダーの時間になるが、
ひとまず歩調を早めて向かうことにした。

「時間.....間に合うかな。」

本音を言うと、間に合う自信はない。
時間を気にして下を俯く彼女を、視界の片隅に見た。

「あのね、さらに申し訳ないのだけど...。」

クリスマスプレゼント、まだ用意してなくて。
そう言う彼女の胸には、早めにあげた自分からのクリスマスプレゼントのペンダントが光り輝いていた。

「今日は....私で許してくれるかな。」

そう、そうして彼女、いや、ありすは微笑んだ。





end










さとうありすと、メリークリスマス
(なにこれ、すごい恥ずかしい)









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