これの続き的な







『……また来ちゃったよ、並中』




そう呟いた少女、銀魂中学生徒会書記、紅藤あげは。
彼女は以前とある事情で並盛中学、通称並中を訪れ、とある事情で並盛最強と謳われる風紀委員長に追いかけられるという体験をしたのだった。
なんとも苦い思い出である。




『行きたくないぃぃぃ…』


「何ぶつぶつ言ってんだ。行くぞ」




そう言ってさっさと校門を通り抜けていく銀魂中学生徒会会計、高杉晋助。
前回、会長銀時を連れて行ったことを反省して今回はあげは一人で来るつもりだったのだが、副会長桂に反対され高杉と来ることになった。
既に不安でいっぱいだ。


深いため息を吐きつつ、あげはは躊躇いもなく進んで行く高杉の後を追った。




***




『さて、どうする晋助?』


「どうするもこうするも本人がいねェんなら仕方あるめーよ」




この間覚えた応接室を二人で尋ねるも、そこの主、雲雀恭弥は不在だった。
あげははホッと息をつく。




「あれ?あげは…?」


『ん?…あー!ツナじゃん!久しぶりー』




帰ろうかと迷っていたあげはたちに声をかけたのは並中の生徒である沢田綱吉。彼とは前にここを訪れた時に仲良くなったのだった。




「知り合いかァ?」


『うん、友達。ツナだよー。そんでこっちは高杉晋助。銀魂中の会計だよ』


「ええ!?この人も生徒会!?」


「あ?」


「ヒィッ!ごめんなさい!!」




ツナが高杉の睨みに肩を震わせて謝った。




「…ところでまたなんで並中に?」




ツナは思っていたことを率直に聞いてみた。




『あー…なんかうちの生徒が並中生をカツアゲしてヒバリに咬み殺されあたしたちが謝りに行くことになった……チッ』


「あれ、なんかデジャヴ」




あ、でもその生徒はあたしたちがシバ……諭しといたからもう大丈夫!
そう笑顔で答えたあげはにツナは若干の恐怖を覚えた。




「だが俺たち呼び出した本人がいねェからな。もう帰るとこだ」




高杉がそう言った時だった。




「そこで何してるんだい?」




ツナとあげはが冷や汗を浮かべ、振り返る。
そこには彼女たちをここに呼んだ張本人、雲雀が立っていた。手にはトンファーというオプション付きで。




『………げ』


「ひ、ヒバリさん!」


「こいつが雲雀かァ…?」




随分とイメージと違うな。あげはや銀時、世間の話からしてもっとゴツイ奴かと思っていたが。
高杉は一人胸の内で呟いた。


雲雀はあげはの方を見る。そして、ああ、と言った。




「君は銀魂中の書記だったね」


『よく覚えてたことで』


「あの時は咬み殺せなかったからね」




だから、今回の分も含めて咬み殺す。
委員長はかなりご立腹だった。


雲雀があげはに向かってトンファーを振り下ろす。
ガキィンッ




「ワオ、なかなかやるね君」


「ククッ、そうだな」




それを受けとめたのは高杉だった。
彼は取り出した木刀で雲雀の攻撃を防いでいた。




「すごい…!ヒバリさんの攻撃を受けとめるなんて!…というかあの木刀はどこから……」


『そこは晋助クオリティー。………ところでさっきのねぶた祭りの話なんだけどさ、』


「そんな話してた!?」




あげはは廊下の往来で戦い始めた二人から目を逸らすようにツナの方を見た。
どうやら彼女にあそこに加わる気は毛頭ないらしい。




「10代目ー!!」




高杉と雲雀が暴れ続ける中、あげはたちの方に走って来たのは獄寺だった。
あげはとツナはまたややこしいことに…、と二人で顔を曇らせた。


ああ、帰りたい。
あげはは心底そう思った。






後悔だらけの白昼夢
(ただいまー…)
(どうしたあげは?顔が死んでるぞ?)
(うん、ちょっとカツアゲした生徒殴ってくる)
(手に持ってる木刀はなんだ)




−−−−−−−−−−−−−
終わり方中途半端だけど、これ以上は無理だった…。
高杉書きたかったのにあんまでてないしね!


ちなみにあげはたちも木刀を瞬時に取り出せます。そこは銀魂的世界観(笑)
反省はしてるけど後悔はしてないです(キッパリ)




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