『……あいつどこ行った?』


あたしは今並盛中学に銀時と来ていた。トイレ行ってくる、と言ったあいつが帰って来ないまま約20分。
何やってんだあいつ。知らないところで一人とか心細くてしょうがない。
いい加減探しに行こうかと悩んでいると声をかけられた。


「あの、他校の人ですよね。なんでここに?」


そこにいたのは髪がつんつんした奴と明らかに不良な奴とにこにこと笑っている奴。なんだかミスマッチな組み合わせだ。


『あーあたし銀魂中学の生徒会書記なんだけど、この前うちの奴らとここの生徒が喧嘩したみたいでね。あたしは会長と謝りに来たってわけ。』


そう言えば銀髪の彼が、会長はどこにいんだよ。と言った。
そんなのあたしが知りたいわ!本気であいつどこ行きやがった。


『…まあ、アレだよアレ。…あいつは消えた。』
「消えたって何!?」
『そんなことより、応接室ってどこ?』


あたしがそう聞くと、三人は驚いた顔をする。つんつん頭に至っては顔が引きつってる。


いったいなんなんだ。と聞けば、応接室にいるのは並盛最強の風紀委員長雲雀恭弥らしい。しかも並中大好きなため、他校生がここの生徒に手を出したとなれば咬み殺されるだろう。と言われた。
何それ、そんな奴に会いたくない。
もうあいつ置いて帰ろうかなと思っていれば、今まで探していた奴の声。


「いたァァアア!!あげは逃げるぞ!!」
『は?』


そう言った奴の後ろにはトンファーを持った学ランが銀時を追いかけていた。それを見たつんつん頭は、ヒバリさん!?と驚いた声を上げる。
え、あれが風紀委員長?
そのまま突っ込んできた銀時はあたしの腕をつかみ、走り出す。


「君も銀魂中学の生徒会だね。…咬み殺す。」
『え、ちょ、何、ギャアアアアアアア!!』


完全に巻き込まれたあたしといつのまにヒバリと会ったのかわからない銀時と明らかに怒ってる風紀委員長との鬼ごっこが始まった。




結局は巻き込まれる
(ハハッ楽しそうだな!!)
(山本には今の楽しそうに見えてたの!?)



−−−−−−−−−−−−−
この後二人は無事逃げました。
あげはは喧嘩した生徒をシバくと思います。お前のせいでこっちがひどい目に会ったとか言って。


ちなみに私の中では会長:銀時、副会長:桂、会計:高杉、庶務:坂本、書記:あげはみたいなイメージができています。




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