さて、どうしようか 『…お、おはようございまーす。』 「「「「……。」」」」 …この空気耐えられないんだけどォォ!! あたしがスベったみたいじゃん!! すると黒髪ポニーテールが口を開いた。 「お前、昨晩何を見た?」 『昨日?あの白髪以外何も見てないけど。』 「地獄行き決定だね。」 『え゛え゛え゛え゛えええ!?』 なんで!?あたしなんか悪いこと言った!? てか、茶髪はなんでそんな楽しそうなの!? 「まあまあ、落ち着け。総司。」 優しそうなおじさんが茶髪をとめてくれた。 きゅ、救世主!! 「君、名前は?」 『紅藤あげは。』 「紅藤君か。私は新選組の局長、近藤勇だ。よろしくな。」 …今めっちゃ聞き覚えのある言葉が聞こえた気が…。 『あのー今真選組って言いました?』 「?ああ。」 真選組っていったら、あのゴリラが局長だよね?あいつ遂にリストラされたか?いや、でも名前が似すぎてるんだよね。じゃあ兄弟とか?それとも実は"しんせんぐみ"って二つあるとか? 『…真実の真に選ぶで真選組だよね?』 とりあえずあたしが知っている真選組かを確かめる。 その質問に黒髪ポニーテールが答える。 「何言ってやがる。新しいの新で新選組だろ。」 『…失礼ですが、あなたのお名前は?』 「土方歳三だ。」 …歳三?十四郎じゃなく?どうなってんの?新選組なんてあたしは知らない。じゃあここはどこ? 『あのさ、ここって江戸じゃないの?』 今度は茶髪が答える。 「何言ってんの?ここは京だよ。」 京?今まであたしは江戸にいたのに? 茶髪の言葉に嫌な予感がする。 『…天人って知ってる?』 今度は茶髪のポニーテールが答える。 「なんだそれ?聞いたことねえな。」 はい、決定!!あたしはどうやらトリップというものをしたらしい。 『誰か嘘だと言ってくれェェェエエ!!』 (………何故こうなった?) [back]
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