08:迷宮ザガン


 底が見えぬほどの高さであったが、いざ飛び降りてしまえば着地まではあっという間だった。
 内臓ごと浮いているかのような浮遊感に、モルジアナに抱えられた面々が叫び声を上げていると、やがて軽い衝撃と共に浮遊感が収まる。
 目を瞑って落下の衝撃に備えていたミディが恐る恐る瞼を押し上げると、あたり一面には青々とした自然が広がっていた。
 太陽の姿が見えないというのにどこからか柔らかな日差しが差し込み、その日差しを燦々と受けた草木が豊かに生い茂っている。
 樹の幹や壁などのそこかしこには大小様々な大きさの扉がくっついていて、しかし取り付けられている角度が滅茶苦茶だった。
「こ……これが『迷宮ザガン』なのかよ!?」
「すごいねぇ〜! きれいだねぇ〜!」
 豊かな自然に、明らかな人工物の存在。
 覚悟して踏み入れた迷宮の中で待ち受けていた存在が予想に反して穏やかなものであった事に、アリババとアラジンが小さくはしゃぐ。
「これが……迷宮……?」
 ミディもまた、はじめて踏み入れた迷宮の中に広がる光景に目を奪われていた。
 降り注ぐ日差しは穏やかで、花と緑に覆われた世界が平和である事を教えてくれる。
 その美しい風景は、遠い彼方に押しやっていたミディの記憶を微かに燻らせる。
(綺麗な景色……私の故郷も、かつてはそうだった)
 そっと目を伏せるミディ。
 その脳は、朧気にしか思い出せなくなってしまった生まれ故郷に咲き誇る美しき花々のほのかな香りを思い起こそうとしている。けれど、悲しいかな全く思い出す事が叶わない。
 ちり、と胸に切ない痛みが突き刺さる。それはミディの頭の中からこぼれ落ちていく記憶たちが恨むように、しがみつくようにじわりと静かに侵食していく。
「ミディおねえさん? どうしたんだい?」
 モルジアナに降ろされた場所から微動だにしないミディを心配してか、周囲の探索をしていたアラジンが戻ってきた。
 掛けられた言葉に我に返ったミディが辺りを見回せば、アリババとモルジアナ、白龍が壁際に口を開けた小さな穴の前で屈み込んでいる事に気が付く。
「モルさんが抜け道を見付けてくれたんだ! はやく行こう?」
「えぇ、そうですね」
 無邪気に手を引っ張ってくるアラジンに微笑み返す。
 その様子に安堵の息を吐くアラジンは、しかし掴んだ手をそのままに、ミディを見上げたかと思うと黙り込んでしまった。
「……どうしたのですか?」
 しまいには手を握る力が強くなり始め、流石のミディも困惑して首を傾げた。
 大きくてくりくりとした深い色の瞳は磨かれた鏡のように澄み切っていて、可愛らしい筈なのに不思議と居心地の悪さを感じてしまう。
 まるで、ミディが人知れず腹の底に抱えている、深く淀んだものを見透かそうとしているようで、ぞっとしない。
 問いかけた言葉は、震えていなかっただろうか。
「……ううん、なんでもない。さ、早く行こう!」
 やがて何かの合点が行ったのか、ふるふると頭を振ったアラジンがにこりと目を細める。
 その意図が掴めず困惑するミディだったが、再び手を引っ張られはじめて仕方なしに足を踏み出した。



「びっくりしたねぇ、今の白い動物は」
「白龍、顔色悪いぞ大丈夫か?」
(こ、こわかった……)
 どきどきと早鐘のように鳴り続けている鼓動を、胸元を撫で擦って宥めようと試みる。
 額を流れる冷や汗を拭って、何度か深呼吸をした。
「ミディさん、大丈夫ですか?」
「ありがとうございます。大丈夫です」
 後方を警戒しているモルジアナに心配そうに見上げられ、曖昧に微笑むミディ。
 あの後、通り道を抜けて迷宮を進んでいた一行は、その先で巨大な迷宮生物に出会した。
 きっと、そのへんの山と謙遜無い大きさと言っても過言ではないだろう。それほどまでに大きな巨大生物は熊を模した姿をしていて、はじめこそしきりに蜂蜜を求めて話しかけて来ていたのだが、一行が蜂蜜を持っていないと知るなり途端に凶暴になって襲いかかってきたのだ。
 血走った眼が一行を捉え、人間の倍以上はある大きさの手足が地面を踏み鳴らす度に地響きで身体のバランスが持っていかれる。
 初めて目の当たりにする迷宮生物の存在に、完全に足が竦んで固まってしまったミディと白龍目掛けて振るわれた巨大な拳は、しかしアラジン、アリババ、モルジアナが協力して撃退し、事なきを得たのだった。
 なんとか落ち着きを取り戻してきたミディが他の面子の様子を伺うと、アリババに支えられている白龍はまだ手の震えが収まっていないようだった。
 確か、白龍も迷宮に来るのは初めてだと言っていた気がする。他の三人が平然としているのは、以前攻略したという他の迷宮で多少の度胸はつけているという事だろう。
 しっかりしなくては、と再び汗を拭ったミディは気を引き締める。
「モルジアナさん、お怪我をされています」
「大丈夫です、白い怪物の爪がかすった程度ですので」
 自分を叱咤してみせれば、だいぶ余裕が戻ってきた。
 そうして眼前で自分を気遣う少女を見てみれば、細い肩に痛々しい傷跡が出来ている事に気が付く。
 事もなさ気に言うモルジアナを手招きし、荷袋から小瓶を取り出す。
「放っておいたら化膿してしまうかもしれません。傷薬を塗ってあげますから、少しじっとしていてください」
「あ、ありがとうございます」
 小瓶の蓋をあけると、ツンと鼻をつく臭いが立ち込めた。
 様々な種類の薬草を磨り潰して煎じた薬は鼻の利くファナリスには辛いようで、モルジアナはあからさまに顔を顰める。
 けれどそのままじいっと待ってくれている彼女に、ミディは慣れた動作で手当てを施した。
「モルジアナ殿……俺のせいですみませんでした」
 治療が終わるのを待って、白龍が声を掛けてくる。
「お二人にも……ミディ殿にも。次こそは、足手まといになりません……!」
 その表情は酷く思い詰めている様子で、それを聞いたアリババとモルジアナは事も無げに言葉を返す。
「気にしないでください。本当になんでもありません」
「白龍はまじめな奴なんだな!」
 気にするなといわんばかりの態度の二人だが、それでも白龍の表情は優れない。
 その様子に、ミディとアラジンが顔を見合わせていると、にわかに甲高い悲鳴が響き渡った。
 悲鳴は少し離れた所から響いており、音のする方へ視線を向ければ、最初にミディ達が降り立った部屋から聞こえてくるようだった。
 急いで駆け戻り、抜け道に飛び込む。その先で待ち構えていた人物は、一行にとって見覚えのある者だった。
「どうしてあの子がここに……!?」
 迷宮生物に囲まれて怯え竦んでいる少女は、迷宮ザガンがある島まで案内してくれたトランの民の少女だった。
 アラジン達が少女に絡む迷宮生物を説得し、彼女を開放する。
 へたり込んで泣いている少女の隣でミディが膝を付き、怪我などがないかを診察する傍ら、白龍が少女に向かって非難の声を上げた。
「ついてくるなと言ったじゃないか!」
「そっか……お父さんとお母さんのためにここへ入ってきちゃったんだねぇ……」
 診察するミディの反対側で白龍から経緯を知らされたアラジンが、困ったように微笑む。
 その言葉を受け、少女を非難していた白龍がすみません、と頭を垂らした。
「申し訳ありません、俺の責任です。もっと強く止めていれば……この娘を巻き込む事には……」
「そんなに落ち込まないでくれよ!」
「……すみません……」
 繰り返し謝罪の言葉を口にする白龍に、そういえば島に上陸した際、白龍と少女が何事かを話し込んでいた事を思い出すミディ。
 きっと、先程彼自身から説明があったように、行方不明の両親を探す為に迷宮ザガンへの同行を希望していたのだろう。それを断ったのが白龍で、けれど少女はその言葉を無視してついてきてしまった、という訳か。
「なんつうかお前……真面目すぎて意外とめんどくさい奴だな?」
 アリババが茶化すが、垂れ下がった白龍の肩が持ち上がる事はない。
 責任を感じているのだろう。そこまで気にしなくて良いのに、と思うミディは、顔でさえ朧気にしか思い出せない両親に想いを馳せた。
(私だって、きっと両親を助けられるかもしれない機会が訪れたなら、多少の無茶だってしてしまうだろう)
 黄金に輝く海原を思い出しながら、僅かに唇を噛み締める。
 きっと、駆け出していた筈だ。悟ってしまわなければ。きっと無事だと、助けられると思い込む事が出来てしまっていたならば、ミディはこのトランの民の少女のような、心細い体躯ひとつで飛び出していっただろう。
 痛いほどに、悲しい程に――虚しい程に、少女の痛切な願いがミディには理解出来てしまう。
 アラジンがトラン語を使って少女に話しかけている。
 ミディには何を話しているのかはわからなかったが、彼の言葉を聞いた少女は止まりかけていた涙を再び流して俯いてしまった。
 けれど、それは先程の怯えた様子と違って、アラジンに感謝をしているようだった。恐らくは、両親を助け出すといったような事を告げているのだろう。
 アラジンとアリババが少女の傍で膝を付き、少女の小さな背中をミディが優しく撫でてやる。
 同行するのであれば、彼女は自分から離れないようにしてもらわなくては、とミディが思案している時だった。
「そうはさせないよ〜〜」
「!?」
 にわかに、聞き慣れない声が一行の頭上に降りかかった。
 その声は成人男性のようであったがどこか不思議な響きを持っていて、思わず振り返り仰いだ先では迷宮生物を気遣う男の姿が確認できる。
「なんだ……? あいつ……」
 遠目ではその姿はよく見えず、アリババをはじめ数人が訝しげな顔つきになる中、男は構わず一行に声を掛けてくる。
「君たちさ……これ以上、僕のかわいいクマちゃん達をいじめないでくれる?」
 そう言って、指を鳴らす。
 すると途端に男の身体が巨大化し始め、みるみるうちに遥か頭上を仰ぐ程の大きさになってしまった。
 青い肌に、植物を模した仮面。仮面の隙間から一行を見下ろす金の瞳は恐ろしく冷たく、口元は何が可笑しいのか僅かに釣り上がっている。
 ごく、と喉を鳴らす面々の反応を満足気に男は、もったいぶった様子で再び言葉を発した。
「ようこそ、僕のイカした『迷宮』へ! 僕が『第61のジン・ザガン』だよ」
「あれが……ジン……!?」
「ジ……ジンがいきなり……!?」
 ひい、と小さな悲鳴を上げるトランの民の少女を庇うべく、ミディが彼女の前に出ようとする。
 しかし、それよりも先にザガンの巨大な腕が伸び、少女を掴み捕らえた。彼女と密着していたミディは弾き飛ばされる形になり、勢い良く尻餅をついてしまう。
「痛っ」
「キャーーッ!!」
 そのまま眼前まで少女を持ち上げてみせたザガンは、まるでおもちゃの人形を扱うかのような乱雑な手付きで少女を突き回しはじめる。
「フーン、これはただの村娘か〜。連れてくることなかったかな〜」
「やめろ! その娘を放せ!」
「……ウーン?」
 人を人と思っていないような扱い。
 白龍が槍の穂先を突き付けながら叫ぶと、ザガンはその様子に首を傾げて目を瞬かせた。
 そして、粘っこい声色で思案し始める。勿体ぶるように、焦らすように。
「どうしよっかな……そう言われるとどうしよっかな〜……この子は〜っ、どこが一番うまいのかな〜っ?」
「いやああああっ!!」
 ザガンの長い舌先が、恐怖に引き攣る少女の頬を味見でもするかのように舐め上げたかと思うと、おもむろに小さな身体をひっくり返して足を掴みあげた。
 鋭利に尖った爪先が細い手足に食い込み、痛みと恐怖から少女が何度も頭を振り回しながら泣き叫ぶ。
「貴様!」
 激高した白龍とアリババが武器を構え、ザガンに斬り掛かるべく構えを取る。
 ジンとは、人間にとって害のある存在なのだろうか。
 人間と似たような外見をしているにも関わらず、悪意の塊のような対応をするザガンにミディが困惑していると、アリババの持つ短剣から眩い光が発せられた。
 その光は一瞬にして一行の視界を奪い去り、視界が戻ってくる頃にはザガンと同じくらいの大きさをした、青い肌の老人が姿を現していた。
「ア……アモン!?」
「アモン……あれも、ジン……?」
 たっぷりと豊かなヒゲを蓄えた、アモンと呼ばれた老人は鋭い視線をザガンに向けており、それを受けたザガンといえば至極嫌そうな表情をしている。
「すまんな、アリババ。お主の魔力を少し使わせてもらったぞ……ザガンに一つ確認をせにゃならんでの」
「チッ……よりによってアモンかよ……口うるせぇクソジジィが」
 ふ、とザガンから視線を逸らしたアモンが、アリババに詫びを入れる。
 その言葉で、ミディは彼がアリババの金属器に宿るジンである事を理解した。
 先程まで一行を馬鹿にすらしていたザガンが、つまらなそうな顔でアモンを見やる。その様子に、アモンは再び鋭い視線をザガンへ向けた。
「ザガンよ……お主、『王』を選ばないつもりじゃな?」
「フッ……そうさ! 僕は人間が大〜〜〜ッキライなんだ! だから、人間の王を選び、その上、あの醜く人間どもが憎しみ合うあちらの世界に行くなんて……ウォォェッ、キモチワルぅ……死んでもゴメンだね」
 咎めるような語り口で問いかけるアモンに、ザガンは鼻で笑って肯定した。
 続く言葉は人間を侮蔑する色が溢れていて、最後には想像する事ですら拒絶反応が起こるのか嘔吐いてさえみせている。
 あぁイヤだイヤだ、と頭を振ったザガンは、そこで表情を一変させると、彼の傍にいた植物のような迷宮生物を肩に乗せ、にたりと口角を上げた。
「それより僕は、僕の作ったこの無垢でイカした迷宮生物たちと一生ここで暮らすんだ。『迷宮』のまわりをウロつく目障りな人間をイジめて暇つぶししながらね!」
「なんてひどい……」
「こ……こいつ……!」
「……」
 まるで話が通じる気配のないザガンの様子に、ミディが尻餅をついたまま慄いて後退り、アリババが憤る。
 その一方で、ついに耐えかねたらしい白龍が鋭い一閃をザガンに向けて撃ち放った。
 リーチの長い槍による刺突がザガンを狙うが、彼は安々と避けてしまう。
「おっと!」
「その娘を放せ!」
「……いいよ〜」
 吠えるような一声に、ザガンは暫しの間、白龍を見下ろしていたが、やがて何かを思いついたように顔を歪ませ不気味に微笑む。
 それをミディ達が確認した瞬間、ザガンは突然、少女を掴んだまま近くの壁に付いていた扉を開け、その中に飛び込んだ。
 突然の事に一行が目を白黒させている間にも、ザガンは下卑た笑い声を上げている。
「『宝物庫』まで来れたらね〜! 一本道を用意してやるよ!」
 そう言い切った直後、一行の付近に突如として新たな扉が現れた。
 どことなくザガンの仮面を髣髴とさせる派手なデザインをしたその扉が、きっとザガンが用意した『一本道』なのだろう。
「なんだよ……あんな奴が『ジン』なのかよ……!?」
 いよいよ扉の向こうへ姿を消してしまったザガンに、唖然としたアリババが唇をわななかせて呻く。
 ジンとの対面はこれが初めてであるミディは、彼が一体どうしてあんな事を言っているのか見当も付かず、ただただ困惑するばかりだ。
 他の面子も皆似たような様子で、それを見下ろしていたアモンがちいさく呟いた。
「大丈夫じゃよ……あやつとて『ジン』じゃ……宝物庫まで辿り着く者があれば、王の器を選ぶ気は残っておるようじゃ。その証拠に、さっき奴はお主らを値踏みしておった」
「あれが値踏みをする目つき……? ただの蔑みではないのですか」
 思わず零してしまったミディの言葉を耳ざとく拾い上げたアモンは返す言葉がないようで、僅かに苦笑した。かと思うと、身体が徐々に縮み出し、少しずつ透けはじめていってしまう。
「ム……」
「ア、アモン! なんだよ、いきなり出てもう消えちまうのかよ!?」
 己の身体の変化に気付いたアモンが眉根を潜め、アリババが慌てて声を掛ける。
「ウム……今回はマギの力を借りとらんからの。『迷宮』内はルフの濃度が高いから、地上よりも僅かな魔力で実体化できるが、これまでじゃ」
 首肯するアモンに、今度はアラジンが疑問を投げかける。
「……地上では大きな力を使うから、僕がいくら呼んでも出てきてくれなかったのかい?」
「いいや……『ジンは』本来地上で実体化すべきではないからですじゃ。『ジン』とは、あくまでも地上の『王』が使う純粋な『力』……そのために、我々はソロモン王に作られたのじゃからのう……」
(ジンは、魔力によって顕現される力ということ……? では、迷宮攻略者が所有する金属器に彼らの力を宿し、行使することは出来ても実体化させるには途方もない量の魔力を消費するという事になるのか……)
 語られる内容に、ミディはそう解釈する。
 自我を持ち、巨大な体躯を持ち、さらには未知の力まで有するジンという精霊。
 それらを顕現させるには、一体どれだけの魔力が必要なのだろう。念の為にと持ってきていた魔力の塊ともいえる魔法道具の入った袋に視線を落としながらミディが思考を巡らせている間にも、ジンと金属器使いの会話は続けられている。
「さらばじゃアリババ……しばらく会うことはないじゃろう」
「アモン……!」
 徐々に透けていっていたアモンの身体がついに霞のようにまだなり、いよいよ輪郭が捉えられなくなっていく。
「そうじゃ、アリババ……最後にお主に伝えねばならぬ事が……」
「なんだ!? なんだよアモン!」
 アモンに選ばれた金属器使いであるアリババが、消えかけのアモンの手を取って必死に耳を傾ける。
 その様子に、アモンは小さく頷くと大きく膨らんだ腹部にそっと手を添えた。
 そして、囁くように語りかける。その目は澄んだように穏やかで、それでいて不思議と慈しみに満ちている。
「ワシ……ワシ……もうすぐ……生まれる……」
「……!?」
 斯くして、アモンはアリババの金属器へと姿を消した。
 しばらく呆然と己の相棒を見詰めていたアリババだったが、やがて何とも言えない表情になって金属器を持ち直す。
「……何言ってんだ、あのジイさん……」
 なんか……キモチワルイ……。
 そう呟かれた言葉は悲しいかな誰にも拾われる事はなく、ザガンの思惑によって進むべき道が明確になった一行はやがて迷宮攻略を再開するのであった。



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