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「く、くろ、おさん」
「はい、なんですかみょうじさん」

「あの!その!えーっと、だから、その・・・」
「はぁ。何回目だよそれ。どーした?調子悪りぃの?」
「悪くない!元気!!!」
「そう?ならいいけど。」

ゆるく笑いながらクロはわたしの頭をぽんぽんする。
あーもう!かっこいいなちくしょう!
今日こそ好きだと伝えるためにクロのおうちに来たのに、話しかけてはどもるを繰り返している。

よし、今度こそと思いゆっくり深呼吸する。
名前を呼ぼうとすると、なまえちゃん、と先にクロに呼ばれる。

「な、なに!?」
「ぶはっ、お前なに身構えてんの?」
「クロが急に呼ぶから!」

腹いてーと爆笑するクロにムッとして、もう今日は言うのやめた!帰る!と立ち上がりクロに背中を向ける。

「なまえ」

ドアに向かおうとするともう一度クロに名前を呼ばれ腕を掴まれる。そのまま腕を引かれ、先ほどより近い距離でジッとクロにみつめられる。


「な、に。」
「なんか言うことあんじゃねーの?」
「う」

なんで全部お見通しなんだ。もしやクロにバレてる!?なんてあたふたしてたら、 好きだ と聞こえた。

「・・・え」

幻聴?なんて呆けた顔してたらなんつー顔してんのと笑われる。
いやいや、なんでそんなに冷静なの!?

「お前が決意した顔でくるからついに告白してくれんだなーって思ってたのになんも言わずに帰ろーとすんだもん。だから先言っちまった。俺ずっと待ってたんですケド。」
「なんで、知ってんの」
「お前のことずっと見てたから。」
「・・・っ」
「俺はなまえのことが好きだ。なまえは?」


わたしはクロに思いっきり抱きついた。


「わたしもクロのこと好き。大好き!!」


いに終止符を!
"I love you!"   "I love you, too!!"




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