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土曜日




それは、一週間の中でわたしが一等好きな日。



あおい空とあったかい太陽の陽を浴びながら、迎えに来てくれたあなたの手を取り


もう片方は、まだ小さい弟の手を取る。



いろんな話をしながらの帰り道は、とても短く感じて。

いつもは長い長い帰り道が、あっというまの帰り道になる。



道行く人にあいさつをして、

あなたと笑いあいながら。


わたしは家へと帰るのです。


笑顔がこぼれる、あたたかな家へと、あなたの大きな手と。

小さな守るべき手を引いて。


わたしは家へと帰るのです。


あおい空とあったかい太陽が照らす、わたしの家へと帰るのです。



それは、わたしが一等好きだった日。









最近、ふと昔を思い出したりします。小さい頃の記憶って曖昧だけど、幸せだったように思います。