白昼夢
子猫の柔らかな毛とか、足を綺麗に見せてくれる高いヒールのパンプスとか、とろけるようなフォンダンショコラとか、そんな素敵なものだけの世界で、隣には可愛いあなたがいて、にこにこ私を見つめているから、私はいつも幸せなのよ。
この時だけふたりはおんなじ気持ちで、一緒にこのまま溶けても良いねなんて笑い合えるの。
でもね、頭に霧がかかってきたら 幸せはおしまい。息苦しい場所へ行かなきゃならないの。
バイバイ、きっとすぐに戻るわ。
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