もしも、俺と君があわなかったら。
もしも、俺が違う世界に生まれていたならば。

もしも、俺が君を好きにならなかったら。


今日はどうなっていたのだろうか。


君は笑っていたのだろうか。僕は病人として毎日を過ごしていたのだろうか。答えは誰も知らない。


もしも、なんて起こる筈がないし、もしもは希望。そう自分の願望である。

もしも―――だったなら...××だったのに。反実仮想。

人は願わずには居られない。俺もそうだった。自由になりたかった。幸せが欲しくて笑いあえる存在が欲しかった。



俺と君が出会ってなかったならば、君は幸せで僕は不幸だったのにと。俺にとっては今の方が有難いのだろうけれども、彼にとってはそうでは無いのだろう。少なくとも俺は君と会えた事で生きる悦びを知り、世界を見てみたいと、いきたいと思うようになった。



誰にも無理だったのに、君だけ。
君だけが俺に笑顔を向けてくれて、役立たずになった俺を救ってくれた。

天使だと思った。一生離したくないと思った。

だからな?


愛してるよ、遠くいかないで。


行かないように
鎖で繋いでおこうな?


逃げるなんて、許さないよ


俺が壊れてしまうから。



――――――

病気が発覚して、捨てられたお金持ちの彼。
お金目当てに看病する人が多いなか
ある一人の男の子だけが態度が違うのを見て。
自分の持ってる力で監禁。
純情の愛が歪んで、ヤンデレになる。






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