「ひめー、このクッキー燈瑪が作ったの？食べて良い？」
「良いけど一枚だけだからね」
「じゃあ俺も」
「陵は駄目」
今年のクリスマスは俺達の部屋で三人だけのパーティーをする事になった。
両親は海外だから冬休みは帰省せずにずっと学園に残る事にした。
俺が帰らないなら帰らないと頑なに言い続けた陵も一緒に残った。
冬休み中の学校は殆ど生徒が残ってないし部屋なら変装もしなくて良いから桜慈は綺麗に化粧をして白の可愛いワンピースを着てる。
スカート可愛いなぁ。
陵もいつもオールバックにしてる髪を下ろして黒のシャツにジーンズのラフな姿だけどよく似合ってる。
俺は……まぁ、服は素敵だよ。桜慈が選んでくれたし！
こうやって三人揃うクリスマスは久し振りだなぁ。
嬉しかったからつい作り過ぎた料理をテーブル並べる。
俺が見てない隙につまみ食いしてる桜慈が可愛い。
料理を並べ終えてジュースを入れたグラスで乾杯する。
「「「メリークリスマス！」」」
3つのグラスを当ててパーティーが始まった。
パーティーって言ってもあまりいつもと変わらないけどね。
皆で料理を食べてクリスマスプレゼントの交換して、俺が賛美歌を歌ったりして過ごした。
今年は最高のクリスマスだ。
それは大切な人達と一緒だからだね。
また3人で幸せなクリスマスを過ごせますようにっ。
おまけ
back