コピペネタA



暁「竜司とモルガナが喧嘩してたんだけど『もうお前なんかとは話してられねーよ!』って言ったモルガナに対して、竜司が『出たすぐそれだ!ほんっとお前は佐村河内だな!』という反論を始めて笑ってはいけない喧嘩がスタートした」


竜司「どうせ誰にもわかんねえよ ちょっと奮発して高めのコーラを買ってお気に入りのコップに入れてお気に入りのマンガを開いていざって時にカメムシにコーラダイブされた俺の気持ちなんて」


暁「だから明智の言いたい事はわかった。こんなにわかったのは初めてだ。初めてわかり合えたな俺達。だからわかってる。いや実を言うとわかってたんだ。わかってた上でさらにわかったから。二重にわかってるから。むしろわかりすぎてるから。ほら、明智もわかってきただろ?それもわかってるよ」


竜司「ぼんやりしてて木バット握りしめたままコンビニに入ったら立ち読みしてた勇気ある探偵王子に取り押さえられた」


竜司「『マジカルバナナ、バナナと言ったら黄色』って言うと『黒くなってる部分もある』とか『中はどちらかというと白いし熟成する前は緑』とか『バナナ=黄色って思い込んでるのが視野狭窄で差別的だ』とか『バナナに謝るべき』とか言ってくんのが来栖暁」


祐介「股間にカレーをこぼしたら俺本人より暁と竜司が慌てておしぼりで股間を叩かれている。現場からは以上だ」


明智「折り紙、急いで金色とったの僕だけだった」


暁「短歌大会に出された竜司の作品
『ぼくゴリラ ウホホイウッホ ウホホホホ ウッホホウッホ ウホホホホーイ』が市長賞に選ばれた。
本人談『まさか、と思った。先生は何かの間違いかと思ったそうで、友人からも奇跡だといわれた』
冗談とかじゃなくて本当に笑い過ぎてお腹が痛い」


竜司「勝手に唐揚げにレモンかける人間が許せねぇって奴よくいるけどよ、ぶっちゃけ『レモンかけていいか?』って聞かれて『いいぜ』って答えたら俺の目にレモンかけてきた暁に比べれば全然許せるわ」


明智「獅童が『後ろ髪引かれる思いだった』と言った時の緊張感は異常」


暁「嘘をついていたことを怪盗団から攻められた明智の逆ギレセリフ『この嘘にまみれた世の中でなんで俺だけが嘘をついちゃいけないんだよ!!』」


竜司「本屋に明智が入ってきた。
明智「すみません、黒魔術の本はどこですか?」
店員「はい、こちらになります」
あるのかよ!?つかなにスムーズに案内してんだよ!?いやそれより明智は何に使うんだよ!!」


【悲報】喜多川祐介氏、タンバリンをタンタンタンタン!と4回叩き薬指骨折


明智「一生これしか食べれないってなったら何にする?」
竜司「ずっと?なら牛丼だな!」
暁「じゃあ俺はカレーで」
祐介「日替わり定食だろう」
3人「おぉ………」


暁「真面目にプリント埋めてたら『夢中ーでー頑張るきーみにーーエールボーーー』って歌いながらエルボーかまして邪魔してきた竜司よりは許せる」


祐介「渾身のネタいくぞ! フッフッ………フフ……wwwだめだwwwwwもうwww笑ってwwwwしまってwwwwwwフフwww言えないwwwすまwwwwwないwwwwwwwww」


竜司:痛っ!…くねー 全然痛くねぇよ 見た目ほど痛くねぇし けどちょっと用あるし帰るわ


三島:合同体育のとき、創作ダンスで先生が「カカシのポーズをしてみて!」って言うから、みんな一本足で両手を広げてカカシの真似をしたんだけど、来栖と坂本だけは手を抑えて低い姿勢になって「千鳥!!」って叫んでた。


暁:川上に「こらっ!人を指で指さない!」と注意された竜司が「はぁ?!じゃあ何でこれは人差し指って言うんだよ!詐欺だろ!!」って切れてた。


祐介:「男はオオカミだから気をつけて」とよく聞くが、狼社会は一夫一妻制。雄の求愛行動期間は長いのにめげずに頑張り、発情期も年たった二回でとれたての獲物は家族にプレゼントし、雌の妊娠期間中も面倒をよく見つつ子育てにも積極的に参加するからかなりパーフェクトだ」


暁「土下座は地位の高い人間が地に頭をつけるから価値があるわけで、底辺が土下座しても何の価値も無い」
明智「何故そんな話を僕に?」


竜司「祐介」
祐介「なんだ」
竜司「この荷物を郵送したいんだけど何処が一番安いかわかるか?」
祐介「黒猫佐川のペリカン便」
竜司「どこだよ!」


竜司「俺だけ進研ゼミの漫画がバッドエンドだった件」


三島「放課後教室にゴキブリが出て騒然としてると来栖が黒板にいきなり『坂本竜司 VS ゴキブリ』と書き殴った」


祐介「世界三大美人、全員言えるか?」
竜司「クレオパトラ」
暁「楊貴妃」
竜司「んで、最後は秋田小町だろ?」
祐介「 秋田小町は米だ」


明智「暁のケータイ画面の保護シートに気泡がたくさん入りますように……!」


暁「こんな心霊スポットは嫌だ」
竜司「マジで幽霊が出る」


暁:竜司が他校生に「てめーなに見てんだコラ!」って絡まれて「てめぇの事なんて見てねぇよ!!見てたとしたらてめぇもオレのこと見て良いぜ?」って応戦した話が凄い好き


暁「牛丼並の飯抜き肉抜きつゆ抜き玉ねぎ抜きで」
竜司「丼だけ〜〜〜〜www」



18.06.17 01:27

コピペネタ@



暁「バッティングセンターに行ってもちっとも当たらなくて腹が立つので自分で『カキ〜ン』って言って打っている俺はかなりモテる」


暁「屋根裏で急に変なスイッチが入ってしまい『まったく、こんなところまでご苦労なことだ……。いるんだろう?気配がバレバレだぞ……』と低めのトーンで呟いたら、クローゼットの中から竜司が出てきて、ベッドの下からは祐介が出てきた」


暁「ルブランで祐介と一緒にコーヒー飲んでた時の祐介の『コーヒーに意識があったとしたら、牛乳とどこまで混ざるまでコーヒーとして意識を保てるんだろうな』という謎のコメントが頭を離れない」


暁「祐介が首を寝違えた時の会話。
祐介「ああ……首が痛くて右しか向けん…前も左も向けないとは…」
明智「大丈夫?」
祐介「…竜司……こんな俺の事を見てどう思う?」
竜司「エジプトの壁画」

全員で爆笑した。祐介も笑ってた。」


祐介「今日、書店で100円の本を買おうと思ったら、100円持ってなかった。店員驚いてた。俺も驚いた。後ろに並んでた洸星の女子生徒も驚いてた」


明智「屋根裏のゴミを見るたびに、『アイツも後ろからトンカチで殴れば倒せる、俺のほうが強いんだ』って自分に言い聞かせてた」


祐介「風邪は大丈夫か?心配で8時間くらいしか寝れなくてな」
暁「快眠」


明智「僕が鬼で怪盗団皆でだるまさんが転んだをやってたんだけど、目を瞑る直前に竜司がクラウチングスタートの構えをしているのが見えて焦った」


暁「さっきから竜司が『はっぱカッター!はっぱカッター!』と○KBの会いたかったのリズムで歌いながら俺に葉っぱを投げてくる」


竜司「暁から『めっちゃ気持ちよさそうなポルノ動画』というリンクが送られてきて、俺はそういうのまったく興味ねえけど、全然これっぽっちも興味ねえけど、リンクを試しに、ほんの試しに開いてみたら、すごく気持ちよさそうに歌うポルノグ○フィティの動画が再生されてすげえ恥ずかしい」


暁「『竜司はカッコいい』と主張する俺に対して、明智の『具体例をあげてくれるかな』というあまりにも酷い暴言」


暁「さっき街頭でティッシュ配ってる女性に進路を塞がれて『ティッシュ貰わなくていいから踏んでください!そして罵って下さい!!』って言われた……なんだったんだアレ……」


祐介「急遽暁の家に泊まることになった。手土産にアイスを買っていったらドライアイスがついてきたから、今竜司の指示で便器に入れて神秘のトイレにしている」


暁「『長髪』『女の子』『びしょ濡れ』で検索したら貞子の画像が出てきた時の竜司の顔真似を俺の一発芸にしようと思う」


暁「この間、川上に怒られてる竜司が『はいはい』と答えていて『はいは1回でしょう!』と怒られたのに対し『大事な返事なので2回言いましたー』って言ってて笑ったら俺も怒られた」


竜司「『お盆だからお墓参り行くよ!』と急に言われて、何の準備もせずに行ったんだけど、流石にお供え物の1つや2つはしないとマズイだろうと思ってカバンを漁ったら遊戯王のデッキが入ってたから、『死者蘇生』を1枚供えてきた。これで先祖めっちゃ帰って来れんじゃねーの!?」


祐介「家庭科のテストで、『冷凍食品のデメリットはなにか?』という問題にふざけて『愛がない』と書いたら丸をもらってしまった」


暁「女子って、いつも優しい男よりも20回に1回優しい男の方が好きになりやすいらしい」
竜司「課金ガチャかよ」
暁「でも、女子はそういう男と一緒にいると幸せだけど、体はストレスでボロボロになるらしい」
竜司「課金ガチャかって」


暁「祐介からのメールが『しばらく家に泊めてくれないか?』で断ろうかと思ったけど、タ●リの写メつきだったから『いいともー』以外の返信ができなかった。策士だ」


竜司「押すと100円貰えるけど明智の家の皿が割れるボタン。お前なら押す?」
暁「竜司、明智の気持ちも考えてあげないと。まぁ俺は連打するな」


竜司「オオカミはきっと寂しかったんじゃねぇの?藁の家が吹き飛んだ時に子ブタたちが笑顔で『ナイス肺活量!』って拍手して近寄っていけば、あの時点でハッピーエンドになっただろ」
暁「それで俺のトランプピラミッドを?」
竜司「いや、それはただの出来心」
祐介「ナイス肺活量」



18.06.06 06:35

パロ



※昨日公園パロ
※すごく長い、読み辛い
※連載ヒロインちゃんのでふぉ名入ってます








「あ、」
「サッカーボール…」
「すいませーん!!」
「あぁ、これか?はい」
「ありがとうございまーす!」

放課後、井の頭公園で他愛もない話をしていると足元にサッカーボールが転がってきた。それを拾い上げる、持ち主の小学生に手渡す。

「な、なつかしい、です」
「サッカー好きなのか?」
「あ、いえ…昔、よく友達が遊んでたの、みてたなぁ…って」
「やらなかったんだ」
「はい。見てる方が、好きだったんです。ほ、ほんとですよ!?仲間はずれにされてたとか、そういうんじゃ…!」
「はは、うん。わかってるよ」
「な、なんで笑うの…!?」

身振り手振りを使って説明する姿が可愛くてつい笑ってしまう。亜紀といるとつい笑顔になる。だからこうやって亜紀と二人で過ごす時間が好きだった。だが楽しい時間はあっという間に過ぎてしまう。暗くなり始めた空に俺はそろそろ帰ろうかと立ち上がり駅で別れた。それから家に着いて筋トレでもしようかとジャージに着替えた時、ルブランにある古い電話が鳴った。なんだ、また総次郎か?と受話器を手にとるとまさかの川上からだった。

「もしもし、来栖くん?あのね、落ち着いて聞いて欲しいの」
「あぁ」
「柳原さんが、駅の階段で足を滑らせて、亡くなったわ…」
「…………は?」

言っている意味がわからなかった。亜紀が、亡くなった?亡くなったって、そんなわけない。さっきまで井の頭公園でくだらない話をして、笑っていた。その笑顔が今日も可愛くて、やっぱり好きだなって思って…。信じられなかった。その後も川上がなにか言っていたが耳に入ってこなかった。次の日、あれは夢でいつもみたいにまた挨拶してくれる、そう思っていたのに。開かれた全校集会で事故で亡くなりました、と校長がそう言った。

俺は後悔した。ちゃんと改札まで送ってあげたらあんな事故起こらなかった。俺がいてあげれば…。悔やんでも悔やみきれなくて俺は昨日、最後に亜紀と過ごした井の頭公園に足を運んでベンチに座った。すると足元にサッカーボールが転がっていた。俺はそれを拾い上げる。隣で小さく声がしてそっちを向くと亜紀がいた。俺は目を見開いた。

「あ、」
「…………亜紀?」
「はい、な、なんでしょう?」

驚いて思わず亜紀を凝視する。間違いない、亜紀だ。井の頭公園、俺の足元に転がってきたサッカーボール、亜紀の小さな声。昨日と同じだ。別れる前の、あの楽しかった時間と同じ。ペルソナやパレスやメメントス、それにモルガナが存在するんだ、時間が戻る事もあるんだろうとすんなり受け入れられた俺は、なんでもない、と亜紀に答えてそれを拾い上げた。

「サッカーボール…」
「すいませーん!」
「あぁ、これか?はい」
「ありがとうございまーす!」

取りに来た小学生に渡した。

「な、なつかしい、です」
「サッカー好きなのか?」
「あ、いえ…昔、よく友達が遊んでたの、みてたなぁ…って」
「やらなかったんだ」
「はい。見てる方が、好きだったんです。ほ、ほんとですよ!?仲間はずれにされてたとか、そういうんじゃ…!」
「はは、うん。わかってるよ」
「な、なんで笑うの…!?」

昨日と全く同じ。だとすればと妙に頭が回る。この後駅で別れた後亜紀は階段で足を滑らせて死んだ。それなら改札まで送ればいい。ちゃんと手を引いて。そしたら亜紀は死なないはずだ。俺はそろそろ帰ろうかと亜紀の手を掴む。亜紀は驚いて恥ずかしそうにしていたけど拒む様子はない。そして俺はきちんと改札まで亜紀を送った。これで亜紀は助かったはずだ、とジャージに着替える。今日こそ筋トレをしよう、と思った時、ジリリリリとルブランの電話が鳴る。いや、まさか。だって今日はきちんと送った。足を滑らせたであろう階段は二人で登り切った。死ぬわけ、ない。今度こそ総次郎だ。そう思って受話器に手をかける。

「もしもし、来栖くん?あのね、落ち着いて聞いて欲しいの」
「あぁ」
「柳原さんが、人とぶつかった拍子にホームに落ちて…電車に引かれて亡くなったわ…」
「…………は?」

意味がわからなかった。なんだよ、それ。なんで亜紀はまた死んだんだ。ぐっとジャージを強く握り締めた。




次の日、俺はまた学校の帰りに亜紀と過ごした井の頭公園のベンチにやってきた。そこに座るとまた足元にサッカーボールが転がってきた。あぁ、やっぱりここにくると時間が巻き戻るらしい。

「あ、」
「サッカーボール…」
「すいませーん!!」
「あぁ、これか?はい」
「ありがとうございまーす!」

足元にあるボールを拾い上げ小学生に渡した。

「な、なつかしい、です」
「サッカー好きなのか?」
「あ、いえ…昔、よく友達が遊んでたの、みてたなぁ…って」
「やらなかったんだ」
「はい。見てる方が、好きだったんです。ほ、ほんとですよ!?仲間はずれにされてたとか、そういうんじゃ…!」
「はは、うん。わかってるよ」
「な、なんで笑うの…!?」

今日で三回目の会話も少し飽きてきた。けれど亜紀を救う為だ、と俺は会話を続ける。そうして俺は今日も繰り返した。そろそろ帰ろうか。亜紀の手を引いて、歩き出す。亜紀は駅で死んでしまう。それならばいっそ家まで送ってあげよう。無事に家につけば、もう死ぬことはないはずだ。家まで送るよ、そう伝えれば亜紀は申し訳無いからと断った。亜紀がそういうのはわかっていたから俺はいいから、と強引に亜紀を家まで送った。それから家について俺はジャージに着替えた。今日は家まで送ったんだ、死ぬわけない。そう思っているとまた電話が鳴る。心臓が大きく跳ねた。

「もしもし、来栖くん?あのね、落ち着いて聞いて欲しいの」
「あぁ」
「柳原さんが、親御さんに頼まれた買い物の帰りに工事現場の事故に巻き込まれて亡くなったわ…」
「…………は?」

また、亜紀は死んだ。俺はもう何も思わなかった。だって過去に、あの時に戻れるんだ。なら何度でも戻って何度でも救えば良い。ただ、そうすれば良いだけなんだから。



次の日、またあの井の頭公園のベンチに座る。転がってくるサッカーボールを拾う。

「あ、」
「サッカーボール…」
「すいませーん!!」
「あぁ、これか?はい」
「ありがとうございまーす!」

もう随分と見慣れた。

「な、なつかしい、です」
「…亜紀、」
「…?はい」
「今日は俺が家まで送るよ。それで家について何か親に頼まれても家にいて。家に帰ったら外には出ないで欲しい」
「は、はぁ…?」
「俺の言うとおりにしてくれ、頼む」
「暁くんが、そ、そこまで言うなら…よくわからないけど、わ、わかりました…」

今日はいつもと少し違う会話をした。きちんと亜紀に伝えた、それを了承した。これで大丈夫だ、今度こそは、絶対に………。俺は亜紀の手を引いて、家まで送った。その時ももう一度念を押して家から出るなと伝えた。よし、これで大丈夫だろ、と俺は家に帰った。そうしてジャージに着替えた時、また電話が鳴る。俺は確信した。また亜紀は死んでしまったんだろうと。受話器をとった。

「もしもし、来栖くん?あのね、落ち着いて聞いて欲しいの」
「あぁ」
「柳原さんの家に強盗が入って、柳原さんは強盗に刺されて即死…それに親御さんも重症だって…」
「…………は?」

耳を疑った。今度は亜紀だけじゃない、亜紀の家族まで怪我をした。そもそも強盗って、なんだよ…。即死って…。理解したくなくて俺は力無くその場にへたり込んだ。



次の日も俺は井の頭公園のベンチに座る。

「あ、」
「サッカーボール…」
「すいませーん!!」
「あぁ、これか?はい」
「ありがとうございまーす!」

顔が笑っていないのが分かる。ボールを渡した小学生はそんな俺に少し怯えたようにして足早にその場を去って行った。

「亜紀、今日は俺が家まで送るよ。それで家について何か親に頼まれても家にいて。家に帰ったら外には出ないで欲しい。頼む…。あと戸締りもきちんとしてから寝るんだ。玄関だけじゃない、家の窓は全部だ。分かった?」
「あ、えっと…は、はい…」

早口でまくし立てた俺に引き気味だけど首を縦に振った亜紀に俺は今日はじめて笑った気がする。そして俺は家に送った後、亜紀の近所の見回りをしようとおもった。そうしたら亜紀の家に強盗がはいることなんてない。先にこちらがみつけてしまえば良いんだ。俺は亜紀の手を引いて、家まで送る。玄関で亜紀にもう一度念を押して同じ事を再三伝えた。その後俺は亜紀の家から少し離れた所にあるバス停のベンチで見守る。夜の12時を過ぎようとした時、全身黒ずくめの不審者が亜紀の家に近付いて何かしようとしているのが見えた。俺は泥棒!と叫ぶ。そうするとその不審者は逃げ出した。けどまた戻ってくるかもしれないと思った俺は一応警察に通報しておいた。ここで帰ってもよかったが終電がない。それにまたなにかあるんじゃないか、と心配になった俺は一日亜紀の家を見張ることにした。…だが普段ならもう寝ている時間だったし、何度も同じ時間を繰り返している疲れからか寝てしまった。朝、パチパチと何かが燃える音がして慌てて目を覚ますと、亜紀の家から火が出ていた。

「この燃え方じゃあ、もうダメだな…」

消防士の呟きが耳に入った俺は急いで井の頭公園のベンチに向かった。



サッカーボールを拾い、小学生に渡す。そして俺は亜紀に向き直った。

「あ、暁くん…?その、か、顔色がすごく悪い、よ…?」
「……なぁ亜紀」
「…?はい」
「もし俺が明日死ぬって分かったらどうする?」
「え?えっと、暁くん…?」
「どうする、亜紀………」
「そ、それはやっぱり…助けに、行きます…!」
「……無理だったら?」
「え………無理、なんてことは、」
「無理なんだ、無理なんだよ、亜紀。助けようとすればするほど、どんどん悪くなっていくんだ、俺はどうしたら良い………?」

何度も何度も助けた。何度も何度も死んだ。何度助けても死んでしまう、死を重ねるたびに死に方が酷くなって、亜紀の家族まで死んでしまった。絶対に助けてやる、と決めた決意はとっくに壊れた。どうしたら良いのかわからなかった。わからなくて俺はつい亜紀にきつくあたってしまう。ちがう、ちがう、俺は亜紀のそんな顔がみたいわけじゃない。俺は亜紀の、笑顔が好きで、ずっと見ていたくて。

「………ごめん、亜紀、ごめん…」
「あ、い、いえ……………あの、」
「亜紀の大事なものって、なんだ?」
「え、え?だ、大事なもの…い、いっぱいあります…!杏ちゃんや坂本君、暁くん、それに家族、です!」
「………家族、か」
「は、はい…!」
「そうか………」

家族。その言葉に俺は亜紀から自分のつま先に視線を落として、ゆっくり目を瞑って、言った。そろそろ帰ろうか、と。



ジャージに着替えて俺は電話の前に立つ。ジリリリリと鳴り響く電話の受話器をとった。

「もしもし、来栖くん?あのね、落ち着いて聞いて欲しいの」
「あぁ」
「柳原さんが、駅の階段で足を滑らせて、亡くなったわ…」
「………………」

俺は受話器を置いた。これで良いんだ。俺はずるずると床に崩れ落ち、膝を抱えた。




次の日、俺は学校の帰りに井の頭公園のあのベンチの前にいた。そこに座る。足元にサッカーボールが転がってきた。拾おうとして手が止まる。視界が歪んで、俺は声を上げて泣いた。



..more

17.04.24 05:47

竜司



「あかりをつけましょぼんぼりに」
「雛祭りだいぶ過ぎてんぞ」
「今日は女の子のお祭り!って事で買い物に付き合って!」
「聞けよ!はぁ…まぁいいや。どーせ荷物持ちだろ?」
「まぁね」
「威張るとこじゃねーし!まぁいいや、んで、何処行くんだ?」
「わ!竜司が優しい!」
「てめぇ付き合わねーぞ?!」
「うそうそうそ!!渋谷!渋谷まで買い物いくからついてきて!」
「だぁー…これぜってー長くなるやつじゃねーか…」




とか言いつつ、二人っきりが嬉しくてついて行くんだよなぁ

17.03.14 04:19

モナ



「モルガナは猫じゃないんだよね?」
「だからそうだって言ってるだろ?」
「じゃあ顎周り撫でてもきもちくない?」
「あ、当たり前だろ?にゃはー…」
「気持ち良さそうじゃん」
「た、たまたまだ!たまたま!」
「ふーん…喉ゴロゴロ言ってるけど」
「言ってねーし!」
「…まぁなんでも良いか、カワイイし」
「可愛くない!ワガハイは男なんだからな!?」
「はいはい」

そうやって今度は頭を撫でられた。心地良いとは意地でも言ってやらないけどな!

17.01.30 03:25

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