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三大魔法学校対抗試合があるなかでも授業は普通にある。四年になり段々と授業のレベルも上がってくるため、闇の魔術に対する防衛術も難しくはなる。

なるのだが…。


「闇の魔術に対しては実践教育が一番だ」


新任の先生、アラスタームーディーがそう答える。レディーは興味なさげに聞いていたが言ってくることはごもっともだと思った。
教科書を読んでいるだけでは闇の力には戦うことは出来ないとは考えていたのだ。


しかしこの授業、キツイものがある。アラスタームーディーとは特殊だ。後ろに目があるように生徒の行いがわかっている。

レディーも例外ではなかった。


「髪の毛をとかす暇があったら黒板を見ろレディー・エジワール!」

「違うわ先生、枝毛抜いてたの」


スコーンとチョークがおデコに当たった。
体罰と言うべきなのか、その手の類のことを先生からされた事がなかったためレディーは呆然としていた。


その後も散々で、蜘蛛は教室を飛び回り、ネビルは大汗を流して立ちすくみ、挙げ句の果てに死の呪文を放った。


授業が終わりオルガも「もう怖くて嫌ー」と叫ぶ中、レディーはそうかしら?と反抗した。


「レディーは怖くないの!?あれは禁じられた呪いなのよ!」

「そうだけどさ。私たちにはプラスだと思うんだけどな」


何かあった時役に立つのは実践よ。と、
そう言ったレディーの声はオルガには聞こえていなかった。


(彼女耳を抑えていたの!!)


---


次の日、大雨が降るなかゴブレットに羊皮紙を入れる人々と、それを傍観する人で広間は賑わっていた。
レディーとオルガが何かと思い中を覗こうとすると、二人の間を風が着るように通り抜けていく人。

フレッドとジョージだ。

生徒は二人の登場に拍手をしているが、レディーは眉をひそめその様子を見ていた。


「なんて失礼なの!女の子を突き飛ばすなんて!」

「オルガ落ち着いて、あの人たち六年生でしょ。ダンブルドアが引いた線を越えて行けるわけないわ」


そう言った瞬間フレッドとジョージはゴブレットから出てきた魔法により老人の姿に変えられていた。

その上レディーとオルガの足元に飛ばされてくるものだから二人はお腹を抱えて笑っている。


「君たち」
「僕らを」
「笑うのは」
「「やめたまえ」」


双子が息を合わせて言うと涙目になっていたレディーが「ごめんなさいね」と言いながら二人を見た。


「君、どこの寮?」
「まったく僕らをバカにして」

「バカにする?とんでもない、最高にクールな姿をどうもありがとうウィーズリー先輩。スリザリン生代表でお礼を言うわ」


小馬鹿にしたような言い方だったがレディーの口角を上げた微笑み方は艶やがで美しかった。オルガ行きましょうと言いレディーは行ってしまったが、フレッドとジョージはそれをポーとした目で見続けていた。


「フレッド彼女スリザリンだ」
「そりゃあんな笑い方するよ。怖かった」
「スリザリンだもんな」
「そうさスリザリンだ」
「「でも」」



((彼女美しかった!))

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