甘々






「はぁ…疲れた……」


ここ数日仕事が忙しくて、俺はシズちゃんが遊びに来ても相手する余裕もなく仕事に明け暮れていた。


「やっと終わったよシズちゃん…」

「おぅ、お疲れ。風呂沸かしといたから入っていいぞ」


シズちゃんの気遣いが心に染みる。
シズちゃんの言葉に甘えて俺は風呂に入る事にした。



***



俺は自身の体を洗うより先に湯船に入って疲れを取ろうと、ザバッとお湯をかぶってから湯船に浸かった。


「ふぅ…気持ちい、い………」






「───や─臨也ー?」

「…ん?」


いつの間にか眠ってしまっていたようで、シズちゃんの声で目が覚めた。相当疲れてたんだなぁ、俺。
おそらく眠っていたのは数分だけだろうが、大分疲れはとれていた。


「臨也、聞いてんのか?」

「…え?あ、ごめん何?」


今まで寝ていて聞いていなかったため、慌てて聞き返した。


「着替え用の服とバスタオル置いとくからな」

「あぁ、ありがと」


やっぱりシズちゃんは優しい。
シズちゃんの優しさに自然と頬が緩んでしまう。


すると突然ガチャっと風呂のドアが開かれた。
そこには腰にタオルを巻いた裸のシズちゃんがいて、ずかずかと中に入ってきた。


「え、ちょ…シズちゃん?なんで入ってきたの?」

「手前疲れてるみたいだったしな、頭とか洗ってやろうかと思ってよ」

「……へ?いやいやいいよ、遠慮しとくよ!」


驚いて固まっている俺をよそに、シズちゃんはニッと笑って湯船に浸かっている俺の手を掴み、俺を湯船から出させた。


「遠慮すんなって、な?」

「っ──」

「大丈夫だ、変な事はしねぇよ。約束してやる」


そう言ってシズちゃんは俺の頭をわしゃわしゃと洗ってくれた。

まぁ、変な事しないなら洗ってもらっても…いい、よね?


頭がきれいに洗い終わったら、シズちゃんは体も洗おうとボディソープを手に取った。


「あ、シズちゃんストップ。体は洗わなくていいよ。自分で洗うから…」

「あー、いいからいいから!」


そう言ってシズちゃんは俺の制止の言葉も無視して俺の背中にボディソープを塗り付けた。


「ひっ、ちょっとシズちゃん!なんで素手で洗ってるのさ!」

「悪いかよ…こっちのが洗いやすいんだよ!」


それっきりシズちゃんは黙ったまま俺の体を素手で洗う事に集中していた。

しばらくすると、俺も洗ってもらうことに慣れてきていたのでリラックスしながらシズちゃんに体を洗われた。

背中を洗い終わり、手や足も洗うとシズちゃんの手は前の方にきた。変な事はしないというシズちゃんの言葉を信じていた俺は、完全に油断しきっていた。


「ふ、ぁ…っ」


突然胸の辺りに刺激を感じ、思わず声を漏らしてしまった。その刺激はシズちゃんが乳首の辺りを指で触ってきたためだった。


「あっ…ん…ちょ、シズちゃん!!さっき約束したって言ってたよね!?」

「あ?俺はただ体洗ってやってるだけだぞ?」


確かにそうなのだが、シズちゃんによって刺激に敏感に反応する体に変えられてしまった今ではちょっとした刺激でも感じてしまう。

それにシズちゃんの手つきがなんだかいやらしいから余計に感じてしまう。

そんな俺を気にせずシズちゃんは体を洗い続け、ついには俺の下半身に手を伸ばした。


「や…シズちゃ、ぁん」

「なんだよ?体洗われて感じてたのか?ちょっと勃ってんぞ」


そう言ってシズちゃんはボディソープの付いた手で俺の自身を洗ってきた。


「ひ、ぁっ…やだやだシズちゃ!ぁ、んっ」

「よし、終わり!」

「ぁ……え?」


あっさりと手を放され、シャワーで俺の体に付いた泡を落としていく。

てっきりこのまま犯されるのかと期待していた自分が恥ずかしくなってきた。


「し、シズちゃ…俺の背中に何か熱いものがあたってる気がするんだけど…俺の気のせい?」

「あ?…気のせいだ。洗うだけって約束しただろ?…きれいになったことだし風呂入ろうぜ?」


泡を落としている途中からやけに熱くて固いものが俺の背中にあたっている気がしていた。シズちゃんは気のせいって言うけどこれってシズちゃんの…
ここまで考えた俺は急に恥ずかしくなってきて、自分の状態も忘れ風呂に飛び込んだ。













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