俺は続いて入ってくるシズちゃんの姿を極力見ないようにした。

シズちゃんは完全に風呂に浸かると、俺の腰をぐいっと引いて俺を後ろから抱き締める形をとった。抱き締められて確信した。やっぱりシズちゃんのは…


「あぁくそっ……初めは本当に洗うだけのつもりだったのに…っ、手前見てるとムラムラして仕方ねぇ…ッ」

「シズちゃん?」

「だめだもう我慢できねぇ、ヤるぞ」


その言葉を合図にシズちゃんは左手で俺の乳首をつまみ上げ、右手で俺の自身を擦ってきた。


「あぁっ、ん、シズちゃ…ふぁっ!」

「臨也…」


よりによって今日の風呂はシズちゃんがトムさんにもらったとか言うにごり湯の粉のせいでシズちゃんの右手がどこにあるのかがわからず、余計に感じてしまう。


「臨也ちょっと体勢変えるぞ…」


そう言ってシズちゃんは俺の腰を持ち上げるようにして、俺の手を壁につかせた。もちろんシズちゃんはお湯に浸かったまま。

つまり俺の恥ずかしい部分がシズちゃんの目の前にあるわけで…


「っ…シズちゃ……この体勢やだ、恥ずかし……ッ」

「大丈夫だ、すぐに気にならなくなっからよ」


自信満々に言うシズちゃんは指にソープを絡めて俺の後孔にゆっくりと入り込んできた。


「ひぁっ…ちょ、だめっ!…いきなり二本は…や、ぁっ」

「そう言うわりには気持ちよさそうだけどなぁ?」

「──っ」


そんな事当たり前だ、気持ちいいに決まってる。それは俺が一番分かっている。

大好きな人に触られて嫌って方がおかしい。



しばらく後ろを慣らされて大分柔らかくなってきたのに、シズちゃんは一向に挿入する気配を見せてこない。


「も、無理っ…!」

「あ?一回出しとくか?」


限界が近い俺はその事をシズちゃんに伝えると、シズちゃんは一度出させようと手の動きを早くしてきた。


「んあっ、まってシズちゃ…ぅ、ストップ!!」


俺は気持ち良さに流されそうになるのを必死に耐えて、シズちゃんに手の動きを止めさせるように言った。


「……ない…」

「あ?」

「俺1人でイキたくない…!イくなら…シズちゃんと一緒が、いい…」

「っ─!」


俺がこんな恥ずかしい事を言うのは、二人一緒にイきたいって思ったからだ。

俺はシズちゃんの方に体の向きを変えて、俯きながら呟いた。


「俺知ってるもん、シズちゃん俺が疲れてるからと思って我慢してるんでしょ?我慢なんてしなくていいから…挿れて?俺と一緒にイこ…?」

「く、そッ…ばれてたのかよ!あぁもう散々煽りやがって…どうなっても知らねぇからな!!」


言いたいことを全て言い終わると、シズちゃんは顔を真っ赤にしながら余裕のない表情で俺に手を伸ばして抱き締めてきた。


俺の後孔には待ちに待ったシズちゃんの熱いものが触れていた。


「ひあぁ、シズちゃん、シズちゃん、シズちゃんっっ」

「…臨也ッ」

「う、ぁっ…んぅっ…し、ちゃ…イっちゃ…ひゃぅ、ぁ…」


すでに限界が近かった俺は、何度か出し入れをされるだけで耐えるのが辛くなってきていた。

でもそれはシズちゃんも一緒で…

自然と頬が緩むのがわかった。


「中出すぞ…い、ざや……く、っ」

「や、ぁぁぁぁッ…ふぁ、っ、出て…るよ、シズちゃんのが俺の中に、ッ……────」



***



「おい大丈夫か?」

「…へ?シズちゃん?」

「お前のぼせて気ぃ失ってたんだぞ?仕方ねぇから俺が後処理してやったんだからな!」


シズちゃんは、恥ずかしくて顔を横に向けていた俺の顎を引いて顔を近づけ、じっと俺の目を見つめてきた。


「気絶してんのに体反応しててエロかったぞ?…我慢して突っ込まなかったんだから相手してくれるよな…?」

「なっ…ば、ばっかじゃないの!?」


シズちゃんの目は情欲に溢れていた。


「な?臨也…愛してる」

「〜ぅ…シズちゃんズルい!大好きだっ!!」



隠していた心





匿名様リクエスト「静臨で甘エロ」でした!
遅くなってしまい本当に申し訳ございません…
いつでも返品受け付けます><




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