枯死(黒兄弟)




「僕が向こうに行きそうになったら、よろしくお願いしますね兄さん」
「誰が止めてやるかバーカ」

自力で戻って来い、そんな憎まれ口を叩く背中にはいつもと変わらぬ強さ。
微笑して未来を見透かせば、きっと彼は必死な顔で振り向いて、自分の手を掴んでやろうと手を伸ばすのだろう。

「嗚呼、僕は幸せですね」

罪で濡れてしまった手で、果たしてその手を掴む事が出来るのか。それは誰も知らないのだ、神でもなければ。



枯死=草木がすっかり枯れてしまうさま。
(ただ唯一の失敗は、人間に生まれてきたことである)



究極のクリスタルオブ萌え。
きっと私はこれからも、黒兄弟に悶えさせられるんだと信じてる。

お題消化まであと一個!\(^O^)/





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