解説

※本編の核心に迫る内容ですので、読み終えてからご覧頂くことを推奨致します。



▼還霊箱について
@ヴォルデモートが発明。
A本体の魂が肉体を失ったとき、その魂が還る場所となる。
B術者の血を媒体に魔力が込められている。魂は入っていないので還霊箱単体では効果は無く、分霊箱の存在により不死の状態のときにのみ有効。ダンブルドアの予想通り。
C分霊箱が壊されると、その中の魂は還霊箱を経由してから消滅する。それにより本来ヴォルデモートは魂を傷つけすぎて分霊箱が破壊されても気づかない筈だが、ナナシが傍にいるときに分霊箱が破壊されると喪失感や体の異変を感じる。
D込められた魔力は血管を流れて体を巡る。この還霊箱は指輪の形をしているので、指に嵌めてから心臓に至るまで半日かかる。その後は心臓のポンプの力により自然と全身を巡る。
E魔力の維持に、還霊箱になった者の体力が消耗される。
F魔力のはたらきにより、還霊箱になった者の老化が遅くなる。
Gヴォルデモートは付加的な機能として裏切りを禁ずる力も付けた。ヴォルデモートを殺そうしたり、逃げるなどの行動を起こすと魔力が血液の機能を止める。
H逆に還霊箱になった者が裏切りなど考えず術者と親密度が深まるほど(体や心の許し・信頼・愛など)、術者の魔力を還霊箱になった者が自分のもののように扱える。裏切りを禁ずる力から発展的についた機能で、ヴォルデモートも詳しくは知らなかった。


▼12話でヴォルデモートが倒れたのは何故か
ナナシに指輪を与え、還霊箱が発動したすぐ後のタイミングでハリーとロンがスリザリンのロケットを破壊したため、分霊箱を破壊されたことをを感じ取ったから。ナナシはまだ心臓に魔力が到達していなかったのでそのときは何も感じなかったが、13話で心臓到達後に還霊箱を経由したスリザリンのロケットの魂の夢を見た。


▼ナナシが途中から蛇語が話せるようになったり、指輪の疼きや痛みを感じることが多くなったのは何故か
還霊箱についてのHが原因。30話以降ヴォルデモートとナナシは心が通じたので、指輪の魔力がよりナナシに馴染み、ナナシは魔力を自分のものにしていた。それにより蛇語も話せるようになり、ヴォルデモートやハリーの感情に敏感になって指輪の疼きや痛みが多くなった。


▼ニワトコの杖がナナシに従ったのは何故か
47話のダンブルドアの説の一つ、ニワトコの杖がナナシに協力したというのが有力。
付け足すと、29話でナナシはヴォルデモートとのキスのときにニワトコの杖に触れた。そのときに杖は、ナナシがヴォルデモートの為なら自分の命を惜しまない、自分の『死』を恐れない者だと認識した。


▼ヴォルデモートが良心の呵責の苦しみから生き返れたのは何故か
ナナシの意志・覚悟によりナナシの中の魔力がはたらき、指輪の力を呼び起こし、還霊を起こしたから。
ちなみに分霊箱が全て破壊されているので、指輪の『箱』としての機能(魂の器となる)は失われたままという設定。ヴォルデモートの魂はナナシを経由し、自分の肉体に戻った。

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