\次男とアラサー5/
2017/02/05 19:27

※ついに見つかる



一松、駅前でカラ松を捜す
一「………いない、か。あいつ、1ヶ月も何処で何やってんだろ。」
諦めて帰ろうとしたその時だった。

「おーいカラ松!こっちこっち!」

それに大袈裟なくらい反応を示す一松。
その声のした方に目を向ければ、確かにカラ松がそこにいた。

カ「兄貴、おかえり!」
「ただいま、出迎えご苦労さん。」
カ「あ、何かいい匂いする。」
「おま…鼻いいな。途中で肉まん買って来たんだ、食べながら帰ろう。」
カ「やった!」
「今日の晩飯何?」
カ「何だと思う?」
「んー…、とんかつ?」
カ「…当たりだ、何で分かったんだ?兄貴、エスパーか?」
「…そのセリフ、そっくりそのまま返すわ。」
カ「へ?」
「ちょうど俺が食いてえなーって思ってたやつだった。」

ほんわかとした雰囲気。
自分が知らない男のことを兄貴呼び。
イタイ服装も発言も一切無くて、素の自分を曝け出してる。

あんな優しい顔、自分には向けられたこと無いのに。

「よし、帰ろうか。」
カ「うん。」

仲良く並んで歩く2人。
おいカラ松、お前が帰る家はそっちじゃねぇだろつーか隣の男誰だよお前が一緒に帰るのは俺だろ知らねえ男にホイホイついてってんじゃねぇクソが。
今直ぐその肩を掴んで隣の男から引き剥がして家に連れて帰りたい。でも、カラ松の幸せに満ちてる顔を見るとそんなこと出来そうにもなかった。

一「カラ松、カラ松…待ってくれよ、置いてかないで…」

ただ2人の背中を見送ることしかできない一松だった。



2人は一松に気づいてない



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