「あ、」
何気なくミクオの部屋に入ったら、机の上に何やら不審な紙がありました。
開いてみました。
一学期末テスト:化学
初音ミクオ
39点
………。
………………。
………………………。
はて、どうしたものでしょうか。
まぁ、こういうときは、
「メイコおねーちゃー「何しようとしてんだネギ」
チクろうと思ったら
見つかりました
「何よネギ男。男ならどーんとチクられなさいよ」
「やかましい。つーか何しに来たんだよ」
「あ、そうそう、おやつ…」
「できたのか?今日のおやつ何?」
「いや、作って」
「………………」
「………………」
「………………」
「何で黙るのよ」
「いや、黙るしかないだろ」
「あ、ケーキじゃなくていいから」
「誰が作るって言ったよ」
「やれやれ…仕方ないからこの答案メイコお姉ちゃんに献上してくるね!」
「よーしわかった何食いたい?」
「パンプキンパイ」
ちょろいぜミクオ!
***
ミクオお手製のパンプキンパイを堪能した私は、とりあえずポケットに入っているミクオの答案をどうしてくれようかと「お前まだ持ってたのかよ」
「うん!!(超 笑 顔)」
「うわぁ…」
そんな嫌な顔すんなって!!
最終的にはメイコお姉ちゃんにバレんだから!!ていうかチクるから!!
「じゃあとりあえずどうすればメイコお姉ちゃんに半殺しにされずに済むか考えよう」
「待て待て。半殺しは免れない刑罰なのか?」
「………聞く?リンちゃんレン君の戦記」
ついこの間のことだが、まだ覚えてる。
忘れたいのに覚えてる。
「………………いや、いい」
なんやかんや伝わったようで、ミクオは青ざめる私から目を逸らした。
とりあえず、39点の答案用紙をちょこんと机上に乗せて、会議を始めようとした時、ちょうどドアが開いて真っ赤なお姉さんが、
「ミクー、ちょっと買い物…」
ん?真っ赤なお姉さん?
「………ミクオ?その答案は一体、何かしら?」
「………………………………」
ミクオは地獄に行きました
(あ、ミク買い物行ってきて)
(お姉ちゃんミクオは…)
(死んだわ)
(あ、はい)
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