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七月七日世間ではこれを七夕と言う。織姫と彦星のなんともロマンチックなお話も残っているのだが。僕としては織姫も彦星もそのまま離れ離れでいいと思う。天の川グッジョブ!ぶっちゃけさ、七夕も、クルシミマス(クリスマス)もバレンタインデーも中止でいいよ。僕には関係ないし。(何か、ムカついてきた……!)
「リア充は皆、爆発しますように……」
僕は、ピンク色の短冊に恨み言を書き連ねた。そして、次に黄色の短冊に書く。
「……来年のバレンタインは中止になりますように」



なんか、涙出てきたや……。く、悔しくなんかないぞ……!本当さ!グスッ……。
「もーえ君っ!短冊何、書いた?」
後方から声が聞こえてきたのと同時くらいに体に衝撃が伝わった。徹夜明けの僕にはダメージが大きい。名前が抱きついてきたらしい。僕はそのまま倒れこんでしまいそうになったが、何とか踏ん張った。名前は、僕の書いた短冊を僕の了承なしに勝手に見て顔を顰めた。
「うわ……。これ、本当に、飾るの……?願い事じゃないじゃん。うん……まぁ、でも、萌君らしいね……」



僕の短冊の内容に若干引いたのか、僕から離れた。勝手に見て、勝手に引かれるって僕としては納得できないんだけど。大体、人が何を願おうが勝手じゃないか。誰かに迷惑をかけているわけでもないし。
「……そういう名前はどうなんだい?」
見せてくれよ。と言うと、ぱっと短冊を懐に、隠した。
「だーめっ!萌君だけには見せないよ!」

僕だけ?僕限定で駄目なの?そういわれると、逆にもっと気になるんだけどなぁ……。悲しい人間の性だね。とは、思いつつも眠気が襲ってくるので僕は力ずくで見るという、手段は諦める。無駄に体力を消耗したくも無いし。そもそも、力にはそこまで自信ない。ならば、頭を使うしかないかな。
「そうか。そんなに僕が嫌なんだね。いいよ、いいよ別に。……僕は非リア充だし、オタクだし……」
泣き落としてみるさ。
「う……わかったよぉ、ほら」
そういって、手渡された短冊には僕があまり、予想していなかった言葉が書いてあった。”来年も萌君と、一緒にいられますように!”リア充の気持ちはこんなんだろうか。なるほどね、悪くないな。


!リア充は、リアルが充実してる人のことです。


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