私と姉と彼氏と先輩 | ナノ

知ってる人に会いました。

今日は合宿当日!展開が早いとか今さらだよね!
それにしてもテンションが上がる!
ちなみに、雅君が今日は迎えに来てくれるらしい。
なぜなら、精ちゃんは早くから行って、バスとか何とかの用意があるらしいから必然的に私は一人で行くことになる。だから、優しい雅君が迎えに来てくれるのだ。
展開が早いから忘れているかもしれないけど、私はこっちに転校してきてからまだ一週間と少ししか経っていません。ビックリだね!

――ピーンポーン

噂(?)をすればって奴だね!

「はーい!」

私は荷物を持って玄関へ向かった。
鍵を開けると待っていたのは勿論雅君。

「おはようさん」

「おはよー!」

「神流は朝から元気じゃのう」

そう言う雅君は良く来れたね、ってレベルでテンションが低かった。

「雅君は低血圧だね」

「まあのう…さ、行くか」

「おう!」

私たちは学校へ向かった。





着くと、既に殆どのメンバーはそろっていた。
来てないのは赤也くらい。

「赤也、遅刻かなあ」

「間に合わなかったら置いていかれるじゃろうなあ」

「ドンマイだねえ」

「そうじゃのー」

なんて雅君と話してると遅れましたー!って声と一緒に赤也が走ってきた。

「すいません!遅くなったっス!」

「赤也、たるんどるぞ!」

間に合ったんだからいいんじゃないかなあ…。
てか、弦ちゃんは朝から元気だなあ。

「真田、朝からうるさいよ?」

「む、すまん」

「ほら、早くバスに乗って」

「「「はーい」」」

私たちは気の抜けた返事をしてバスに乗り込んだ。

「席はどうするの?」

私が聞くと精ちゃんは何処からともなく箱を取り出した。

「くじ、引こうか」

もしかして、準備ってこれのこと?

「違うよ」

あ、そうですか。
私はもう驚かないぞ!

で、くじを引いた(管理人があみだくじした)結果、私の隣は赤也だった。
あとは雅君とやぎゅー、ブンちゃんと弦ちゃん、精ちゃんと柳先輩、ジャッカル先輩は一人席だった。
途中狙った?って感じの席だね。仲のいいメンバーで。
ただ、ブンちゃんにはご愁傷様、っていいたくなった。

「うわあ…丸井先輩可哀そー」

「じゃあ、赤也変わってあげたら?」

「ぜってー嫌だ!」

「あはは!」

ぜってー嫌だって言う赤也の顔はホントに嫌そうだった。
ちなみにブンちゃんの方を見たら目が死んでた。

バスに乗る時間は約2時間30分。
赤也と喋ったら、漫画についてやゲームについてやたら話が合うことが分かった。
理由はなんとなくわかる。
リョーマが持ってた漫画とかゲームとか私がやってたからだ。
ちなみに少女漫画より少年漫画派だ。私は。

「BLEACHはやっぱり織姫がヒロインだよな!」

「なっ!?違うよ!ルキアがヒロインだよ!」

…キャラの話は合わないようです。

「あのつるペタのどこがいいんだよ!」

「寧ろあの巨乳のどこがいいの!?」

BLEACHの話をしてたらどっちがヒロインかって言う話になった。
私は絶対にルキアを推薦する。
いくら恋次とのフラグが立ってようが私はイチルキを押す。きりっ。

「神流、そんなこと言ってネタが分からない人がいたらどうするの?」

「精ちゃんもルキア派だよね!?」

「無視かい?…まあ、俺もルキアだと思うな」

「なっ、部長まで…!」

「それよりお前ら、少し熱中し過ぎだ。もう少し静かにしろ」

「「すみません」」

「…取り合えずこの話は保留だね」

「チッ…そうだな」

それからは少し静かに話をしていた。
他の漫画はそれなりに話が合うことが分かった。

「着いたよ」

「…マジかよ」

精ちゃんの声に外に出た赤也は驚きの声を出した。。
そこにあったのはとても大きな屋敷。
どこのホテルだよってツッコミが正しい。

「相変わらず大きいなあ…さすが景兄」

「「「景兄?」」」

周りは、私の発言に振り返った。

「ああ、神流は跡部とも従兄妹なんだよ」

「…マジかよ」

「マジだよ。景兄も私みたいに学力高いよー」

「大学でてるのかよぃ?」

「嫌、そこまでやらかなった気がするなあ…。テニスに集中したいからって言ってた」

その代わり景兄はいろんな国の言葉を話せる。
尊敬するなー。

「お、立海やん」

「ほんまや、来るの早いなあ」

「それにしても大きかねえ」

後ろから聞こえたのは聞きなれない関西弁に熊本弁。
その中に聞いたことのある声が混ざっていた。

「蔵リン!ちーやん!」

それは白石蔵ノ介こと蔵リンと千歳千里ことちーやんだった。

「ん?…神流ちゃんやん。なんでこんなところ居るん」

「神流久しぶりやねー」

「立海のマネだからね!で、なんで四天宝寺にちーやんがいるの?」

簡潔に答えてこっちからも質問をした。
私がちーやんと遇った時は九州に居た。なんで四天宝寺?

「なんやねん、千歳も神流ちゃんと知り合いなん?」

「そう言う白石もなんね?」

「おん。大会で会ったんや」

「俺もばい」

そう、二人ともテニスの大会であってる。
というか、大体の知り合いは大会で出会うことが多い。
一つの大会に一人の割合で知り合いができる。
どう、天才的?(笑)

「で、なんでちーやんは四天宝寺に居るの?」

「転校したけんね」

「なんで?」

「目の治療ばい」

「…へー」

ちーやんはニッコリ笑うけど、笑える内容じゃなくないかな?
聞かなきゃよかったなあ。

「さすが神流、顔が広いね」

「あ、精ちゃん。ごめんね、話してて」

「別にいいよ。白石達も行こうか」

「おん。お前らも行くぞー」



(ちーやん、背伸びたね)
(そげんこつなかよ?)
(もう少し小さかったよ)
(神流は小さいままたいね)
(う、うるさいなあ!)
(むぞらしかー)


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