青空の下で | ナノ

そして、放課後。
私はほうきとちりとり片手に、皆が帰るそばでくのいちクラスを掃除する羽目になった。

「あんたって本当成長無いわねー・・・これで、今月の居眠り何回目よー・・・」
「・・・・通算・・・・二十回くらいかな・・・」

半ば呆れたように言ったいの、私の言葉でその呆れは完全なものになった・・・。

「・・・あんたってさぁ・・・・本当やる気無いわよねぇ・・・。そんなんだからクラスの子にバカにされんのよ・・」

まぁ、事実そうですから。
誰だって出来損ないがクラスにいれば笑いたくなるでしょう。
多分それはナルトも同じ。

「とりあえず、いじめられたらこのいのちゃんに任せときなさい!!すぐやりかえしてやるから!!」

あぁ頼もしい。
私、このくらいの年頃でこんな言葉言えませんでしたよ。

「うん・・・・ありがとう・・・。いの、の・・・そういうとこ・・・大好きだよ・・」
「たはは・・・・そう言われると恥ずかしいわね・・・」

ちょっと頬を赤くしてにかっと笑ういの。

「じゃ、あたしこれからお店のお手伝いしなきゃいけないから・・・悪いけど先チョウジと帰ってるわねー」
「うん。さよならー・・・・・」

・・・・と、いうわけで。
今度こそ教室にぽつんと一人私だけ・・・。
どうせやるんなら全部ぴかぴかにして皆を見返してやるー・・・なんて、そこまで純粋な心は無いんでほどほどにやります。
はははは・・・・最近は特にやる気の無さに磨きがかかって参りましたよ。
自慢出来ることじゃありませんが、とりあえずやったよシカマル。

「・・・ほうきとー・・・・ちりとりー・・・ふたつあわせてー・・・ふふんふーん・・・・」

まぁ、とりあえず。
だらだらと手を動かし始めて、意味不明の鼻歌を歌って・・・。
面倒なんで、四角い教室は丸くはいて。
適当にやって適当にごまかす感じで・・・。
最終的に、真面目にやったところは一切無しの落第点クラスの掃除をして。

「・・・終わり・・・誰が何と言おうと・・・・終わり・・・・・」

全部見ない振りをして教室を出ました。
いえす、
いっつまいくおりてぃ、というやつです。
私はそのままナルトと合流しに行った・・・・。


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