青空の下で | ナノ

「全く・・・・お前らという奴は・・・!」
「「ごめんなさい・・・」」

・・・・男女平等に扱うイルカ先生はとてもいい教師だと思う・・・。
一応女子の私にも、ナルトと同じくらいのたんこぶ。
それでもって、私達は二人してイルカ先生の正面で謝っている。
けれどその視線はイルカ先生の目とは向き合っていない・・・・ナルトは少し左向きに、私は少し右向きに目を逸らしていた。
・・・・目の前でさぼり計画立てたことに関しての罪悪感も勿論あったけれど・・・
とりあえず、長い時間生きてる割に全然進歩が無い私自身にも情けなさを感じた・・・。

「授業さぼるなんて、アカデミー生として言語道断だ!忍になるならもう少し勉強に集中してだな・・!」
「だあーーーって!!いい加減つまんねってばよ!!早く実戦の練習したいってば!!教科書持ってじっとしてるのは俺に向いてないっつーのぉ!!」
「・・・・いい加減・・・飽きました・・・・眠いし・・・」

私達の言葉にイルカ先生は肩を落とした。

「少しは理解する努力をしろ!特にナルト、どんな時でも基礎は大事なんだ!きちんと覚えないと忍になった時、お前みたいな奴が真っ先に死ぬんだぞ!分かってるのか!?」
「へーん!!俺ってばイルカ先生が思ってる程弱くはねーもんねー!!どんな奴が来てもぶっ飛ばせらぁ!!」
「・・・・この子、意外性はすごいあるんで・・・大丈夫だと、思います・・・」
「お前はナルトの保護者か・・・ロク、今言ったことはお前にも当てはまるんだぞ・・・他人事じゃない」
「だって・・・教科書に載ってることは・・・全部覚えちゃいましたし・・・授業、聞いていてもつまんない・・・・です」

それを聞いたイルカ先生とナルトが驚いた顔をしていた。

「えーーっ!?お前ってば、もうあの本全部読んだってば!?真面目だなー」
「ううん、不真面目・・・。だって、早く全部覚えた方が・・・・後は覚える努力しないで、真面目に授業中寝れるし・・・」
「変なところで真剣になってどうする!!」

その突っ込み、ごもっともです。

「でも面倒くさいんで・・・」
「ロクと同じだってばよ」
「早く・・・・チャクラの練り方とか、印の組み方とか・・・・術の出し方とか・・・習いたい、です。早くお色気の術・・・・教えて下さい・・」
「へ・ん・げ・の・術だ!!全くお前ら・・・!!」

あ。
これは・・・・少し面倒なことになりそう・・・。

「反省が見られん!!お前ら、放課後居残って教室掃除だーーーっ!!」

はい、予想大当たりです・・・。
面倒くささにナルトと二人、がっくりしました・・・。


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