青空の下で | ナノ

「いってきます」

数ヶ月が経ちました。
私も、ようやくアカデミー生です!






―第4話 アカデミーと落ちこぼれ君―






家紋がついた白い上着、それを着ている自分を見るだけでもう大興奮。
・・・流石に、上着の下は真っ黒いシャツに決まっている。
いや、だって、あの、その・・・・そこまでシカマルと同じ網掛け着たら、見えちゃうでしょう確実に・・・色々なものが。

「おはよう・・・いの」
「あ!おはよう、ロク!」

数週間前から通い始めたアカデミー。
いのと私は同じくのいちクラスで・・・チョウジとは別のクラスになってしまった。
・・・・今時の子はもう男女区別されてのクラス、かぁ・・・・私の小学校はそんなことなかったけど・・。
どさっ、と机の上にカバンを置きながら座ると、いのがこそこそと話しかけてきた。

「ねー、ロク。あんた今日もチョウジのとこ行くんでしょ?」
「?う・・・うん」

その通り。
さっきも言ったけれど、アカデミー入学したての子は完全男女別に分けたクラス編成。
男子と女子が一緒にいることが出来るのは実戦の為の演習や、共通するカリキュラムを受ける時・・・男女一緒になれるクラスはもう少し大きくなってから。
それ以外は基本的にこのくのいちクラスで過ごすことになっている。
他に、唯一交流出来るのは授業と授業の合間の休み時間だけなのだけれど・・。
皆恥ずかしいのか何なのか、なかなかくのいちクラスから出て行こうとしない。
・・・・ちなみに私だけはチョウジに会いによく行っているので変な目で見られている・・・。

「それが・・・・どうしたの?」
「よかったらさー、様子見てきてくれない?何かね、すっごいかっこいい男の子がいるって噂なのよ!」
(・・・・サスケだな・・・・)

この時点じゃまだナルトにもサクラにも会っていないんだけれど・・・こんな時期から人気なんだ、子供なのにすごい・・・。

「・・・・分かった・・・・」

もののついで、小さい頃のサスケを見に行くのも面白いかもしれない。
とりあえず今はそう答えて教科書を用意した。


>
- ナノ -