青空の下で | ナノ

「おっはよー、ロク!」
「はよー、いの」

アカデミーも、通い慣れたものだ・・・いつの間にやら、こちらの世界で十一年の年が経って。
精神年齢は考えたら考える程へこむ材料になってしまうので考えるのはとっくにやめた・・。
とりあえずは十一の子供で、私達は来年ようやくアカデミーを卒業する年となる。
まあ、卒業試験は分身の術だろうと完璧に予測はついているけれど。

(卒業試験、か・・)

・・確か、シカクさんが行く予定の霧隠れの里は"血霧の里"と呼ばれたくらいだ、
アカデミーの卒業試験はこちらとは全然違う、
その点を言えば、木ノ葉で本当によかった・・・とは思う。
けれど、あの再不斬の出身の地・・まさか接触がないとは思うが、
今の時系列なんて原作でも描写されてなかったのだから私がわかる筈がない。
確か、ナルト達が来年Aランク任務につくから・・多分、一年前の今はほぼ変わりない実力だろう。

大丈夫、心配する必要なんてない

シカクさんは強いから、
きっと大丈夫だ。
私には祈ることくらいしか出来ないけれど、
どんな任務でも何事もなかったかのように帰って笑ってくれるのがあの人なんだから。

「ロクー、あんたまたぼーっとしてるわよー」
「・・・ん、眠いだけ」
「あんたはー!またそれか!」
「あいたっ!」

ごまかしながら返事をすれば額を即座に小突かれる。
・・だから!おでこはそんなことやる面積じゃないんだってば・・・!
ぶつぶつと文句を言いながら私は早々に授業を寝て過ごす準備をした。

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