(楽しみだなあ!)

テンションの上がるチヨ婆の一言は夜寝床についても俺の熱を冷まさないままで。
俺がいるから、実習に組んでくれたのかなと思うと嬉しさ半分、
苦労かけちゃったかなと思う気持ち半分・・・だけど、
傀儡の良さを皆が知ってくれるチャンスなんじゃないのかな。
・・特にテマリあたりとか、な。
お人形遊びって言われたこと俺は結構根に持っているみたいで、子供相手に何を・・・とか思ったけど今は子供なのでもういいかと開き直っている。

同年代の子の実力は如何ほどのものか、
俺の技術は通用するのか、すごい気になるところである。
練習量だけは半端ないと自負している!
なんせ、俺はあのチヨ婆の弟子だからな!自惚れるわけじゃないけれど、少しは自慢してみたいし今の俺の腕を披露してみせる場所にもなりうるわけか。

(傀儡使って人気者ーとか言われたりしてな)

・・・へい、すいません今のはちょっと調子乗りました。
と、とにかく!
確かテマリは俺より歳が上だし、もうアカデミーに通っているのかも。
我愛羅については、年下で前見た姿が赤ん坊の姿だったんだ・・・どんな風に成長しているか想像できない・・。
赤ん坊の世話する場所にひょいひょい訪れていいものか悩んで、会いたい気持ちをおさえながら夜叉丸に我愛羅はまかせっきりの状態だったしな・・。
父さんもどうせ仕事が忙しくてまともに会えてはいないのかな・・。
そう考えると、本当にバラバラな家族になってるんだと思った。
母さんがいなくなってから、余計にその感じが強くなっているような気がする。

(・・・)

アカデミーは、また皆で一緒になれるチャンスじゃないのか?
そう考えると気分が晴れてきた。
まずテマリと、そんで次に入学してくる歳は我愛羅と、
一緒にいれる時間が増えてくるんだ。
・・・父さんに関しては自分も分かんないけど・・きっと会える機会も増えるんじゃないか。

入学の手続きの日が、今となっては待ち遠しくなっていた。


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