(チヨ婆、思い切り足元見やがって・・・)

どうせ、通うことになるのだと知っててからかったんじゃないか。
あの婆のことだ、絶対そうに決まってる。

プチンッ

「げ・・・」

集中力が乱れたのか、自分が操る人形からチャクラの糸が離れて地に落ちる。
あー!と一声疲れたような声を上げながら、俺は人形をもう一度手繰り寄せその場に座り込んだ。
砂の里はとにかく広い、
故にこうやって修行出来るスペースもすごく大きいので大助かりなのである。
・・・が、どうにも今日だけは修行よりさっき聞かされたことの方が気になるみたいだ。

「・・・アカデミーかあ・・・」

まさか忍者の世界にも学校があるなんて知らなんだ・・・。
額当ては一人前になった証、と聞いたことはあるが・・それには学校の卒業が必要ってわけか。
何が悲しくてもう一度こっちでも学校生活を一から・・と一瞬思ったことは認める。

・・・風影の、一応とは言え息子の俺も行くことになるんなら、
テマリや我愛羅も行くことになるのか、
チヨ婆の家からあまり出ない俺にとって、
知らない子供達と一緒に過ごす場所で唯一の楽しみはその二人になりそうだな、と思った。


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