目が覚めても
アタシは相変わらず赤ん坊の姿のままだった。

(おいおいおいおい)

嘘だろ

「ああ、ううう」
「カルマ・・・ううん、カンクロウは、大人しくていい子ね」

大人しいんじゃないんだよ。
何が起こってるかわかんなくて本当動揺しか出来てないだけなんだ。
頼むから、そう笑顔で微笑まないでくれ・・。
アタシを抱く女の人は嬉しそうで、どこか憂いを帯びた表情をしていた。



ことをはじめから、アタシなりに考えてみた結果がこうだ。
アタシは、トラックにはねられて、
・・・信じたかないけど、多分・・・死んだんだ・・・。
それで、どうして赤ん坊になってんのかってのは、もしかしなくてもアタシは生まれ変わったってことなのかな。
そのもしかしなくても、なんて無ければよかったのに。
素直に死なせてくれればこんな考え狂うこともなかったんだ、恨むぞ神様。



「カンクロウ、カンクロウ。私と、あの人の血を受け継ぐ子。
早くあなたが動けるようになれればいいのに、そうして力を見つけられたら、
人柱力にはならずにすむわ・・・・」

ジンチュウリキって何ですか・・。
カルラ、と言う名前のアタシの・・・・新しい母さん。
生まれたばかりのアタシは聞くことも当然出来ずに、ただこの耳で言葉を逃さす聞くことしか出来なかった。


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