▽注意:微裏


やわらけえ…。やばい、なんでこんなにやわらけえの?どうすんだ、この先。俺、最後までできんのか?本番でテンパる俺の目の前には、下着姿のしえみがいる。俺と同じで頬を赤く染め、目を潤ませ、俺をじっと見ていた。

「燐、緊張してる、の?」
「あ、う、うん」

ふにゃりと笑ってそう尋ねるしえみに俺は情けなくも、頷いた。けどしえみはバカにするわけでもなく、俺を抱きしめてきた。すごい勢いで胸が当たっている。やばいやばいやばい。

「し、しえっ、しえみ?」
「うれしいの。燐も私と同じなんだなーって思って」
「そ、そっか」

しえみの言葉に俺は思わずにやける。俺もうれしい。同じ、って言葉がなんかうれしい。俺はそのまましえみを押し倒して、唇を重ねた。最初は触れるだけのキスだったけど、だんだんと激しくなっていく。あまりにも夢中でしえみの唇を味わっていた。

「ん、ふぅ…っり、んっ」
「あ、わ、わりぃ。苦しかったか?」
「ううん、大丈夫だよ。苦しさより、嬉しい気持ちの方が大きいから」

そんなかわいいことを言うしえみに、俺は我慢できなくなった。もう後戻りはできない、このまましえみを抱きたい。俺は、しえみの下着を外して、胸をやさしく揉んでみた。甘い喘ぎ声を漏らすしえみ、その声はあまりにも艶やかで興奮する。片方の胸に口づけ、舐めるとびくりとしえみの体は震えた。

「り、ん…、ぅん、ふ…、っは」
「しえみ、気持ちいいのか?」
「わかんないよ…、変な感じ、が、するっ」

しえみは涙目でそう言った。頬は最初よりも赤く染まっている。今のしえみは今までみたどんなしえみよりもかわいい。俺は思わずニヤける口元を手で隠した。

「まじで、やばい」
「…燐?」
「可愛いすぎんだろ…ばか」


誰よりも可愛くて愛しいきみ


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