最恐の風紀委員長?それ俺の知り合いです

拝啓、どこぞの誰か様。
俺が風邪で寝込んでいる間に、家族とファミリーが増えました。それも、強烈な料理を作るやつが。
「なんかバタバタやかましいと思ったら…」
リビングにはツナをはじめとするボンゴレファミリーに、毒蠍ビアンキ、リボーンに了平などなど、今までツナがファミリーにした奴らがいた。
「銀!起きたんだ、よかったー」
「とりあえずさ、何これ」
「あぁ、うん、パーティみたいな…」
「あぁ、そう…」
とりあえず寝ようと俺は心に決めた。



ー翌日ー
「ふぁあ、ねむ…」
朝っぱらから委員会で話し合いなんざよくやるよなー。
なんか恭弥が言われてるけど、あの三人組かわいそーに、あとで某オヤコロの彼も真っ青な制裁受けなきゃいいけど。
「銀時、何寝てるの、起きな」
「なんでー?俺委員会とか入ってないしここにいる意味ってあんの「あるよ」…」
人の話は最後まで聞けよ。
「で?なんで俺が呼ばれたわけ?」
「君、今日から風紀委員の副委員長だから」
「…はぁ?え、副委員長ォォォオオ!!?どういうことだよ!」
「どういうことも何もないよ。今決まったんだから」
「決まったっていうかそれ、決めただろうがァァア!!」
さぁ、落ち着こう。クールダウンだクールダウン。
まぁ、風紀委員に入ることは良しとしよう。興味あったし。でもいきなり副委員長って…草壁の立場は!?
あ、もしかして、二次創作でよくあるW副長とかと同じで、W副委員長?そういうことだろ!?
「まぁそうなるね」
「…また声に出てた」
「で、やるの?やらないの?」
「…やる」
だって目がマジなんだもん!!こえーんだもん!!
「じゃあとりあえず、授業中以外は応接室に来ること。10分休憩は来なくていいよ」
それってつまり、俺の時間はほぼなくなると…?マジかよ…。



ー昼休みー
「来たぞ、恭弥」
「うん、そこに座ってて」
そう言った恭弥の指はソファーへ向いている。結構上等だな。
ふかふかのソファーに座り、恭弥と風紀委員について話していると、外が少し騒がしくなる。
すると目の前にいた恭弥が俺の背もたれのところに寄りかかり、じっとドアを見つめる。
その瞬間、ドアは開いた。
「へ〜、こんないい部屋があるとはねー」
や、山本!!?俺は目を見開いて山本を見る。すると奴は恭弥の方をじっと見つめる。あ、これってそう言えば、ツナと恭弥の初対面だよな。恭弥を見ると、殺気出しまくってやがら。
「君、誰?」
「ちょっ、恭弥待て!」
「なんだ、あいつ?」
「獄寺待て…」
「風紀委員長の前ではタバコ消してくれる?ま、どちらにせよただでは帰さないけど」
あー、獄寺のスイッチ入っちゃった…。待てっつたろうが、バカ恭弥。
「聞こえてるよ」
そう言って恭弥は山本の影から出てきたツナに攻撃を仕掛ける。
「うげ…。つーかお前、人の話は聞けよォォオオオオ!!」
と叫んだ頃には全員伸されていた。ホント待てっつの。
「あー、いつつつ……。ごっ、獄寺君!!山本!!なっ、なんで!!?」
ほらぁ、焦ってんじゃん俺の弟。
「起きないよ。2人にはそういう攻撃をしたからね」
その恭弥の言葉に驚いているツナは窓から見えるリボーンによって、死ぬ気にされた。
「うおおおおお!死ぬ気でお前を倒す!!」
「何それ?ギャグ?」
恭弥のトンファーで顎を強打するツナ。痛そー。しかしすぐに起き上がり、恭弥に拳骨をお見舞いする。
そしてレオンを手に取りスリッパにしてまた頭を叩く。すると恭弥から、山本が応接室に入ってきたときとは比にならないほどの殺気が。
…こりゃまずいな。
「ねぇ、殺していい?」
「恭弥ストップ!!」
「そこまでだ。やっぱつえーな、お前」
「君が何者かは知らないけど、僕今イラついてるんだ。横になって待っててくれる」
リボーンに向かって行くが、それをリボーンは難なく受け止める。つーか、赤ん坊にもトンファーかますのかよこいつ。
「ワオ、すばらしいね、君」
「おひらきだぞ」
そう言ってリボーンは爆弾を恭弥に見せつける。やっべ。
ドガアアアン!と爆弾は爆発した。しかし、恭弥がトンファーで少し外にずらしてくれたおかげもあり、俺に被害は及ばなかった。
「…銀時」
ぞわぁああああああ
この声。まるで捕食者のように品定めをする目つき、異様に熱を籠めた瞳。やばい、コイツ、キレてる!
「ご、ごめんって恭弥〜。おれもさすがに弟が殺されそうになって黙ってろっていうのはさぁ、無理っていうか、ね?」
「…僕と一線交えたら許してあげないこともない。一線を越えてもいいよ」
嫌だー!コイツと一線なんて越えたくねー!!
「わかったよ、いつか相手するから」
そう言うと恭弥はニンマリ笑った。
ぞわぞわぞわぁ
怖いわ、やっぱ。

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