廻る世界
世の中は変わる。
一年、十年、百年―――
長い時間をかけて、自分の知る世界から、どんどんどんどん
人も街並みも世界も文化も、変わり往く
― 廻る世界 ―
あの時あった建物は形を変え、俺の知るものとは大きく変わった。
俺を知る人間も大きく変わり、当時を知る奴は最早いないだろう。
当たり前か。
あれから250年だ。
普通の人間ならとっくに死んでいるだろうに。
俺はこうして今でも生きている。
いつだったか思い出せないくらい前に施された術も、もう効力をなくしているはずだ。
だが、二十歳の頃から容姿も年も変わらず、いまだこの世に留められ縛られている。
そして、この国――日本に来て一年。
同じ場に留まっていては不審がられるから、いたる所を転々としていたが、まさかこの国に来ることになるとは思わなかった。
「お兄さーんっ、よっていかなぁい?」
「やめておく。またの機会に」
「そぉお? 今度絶対来てねぇっ」
かつてこの国はこんな人種ではなかったはずだが…いつからこんな輩が出てきたのか……。
もしあの赤毛の男が居ればそれはもう喜んだことだろう。
「そこのお兄さん。ちょっとこちらへ」
「はっ?!」
気づいた時にはすでに路地裏へと引き込まれ、この時代には似つかわしくないフードを脱ぐところだった。
「…よぉ、覚えてるさ? …ユーウ」
...to be continue ??
気が向いたら続くかもしれない…
と言うか、書きたいっ><
時間が欲しいですっ。
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