18 [ 18/100 ]

バスタオルを絨毯の上に敷き、その上に全裸で寝かされた俺の体勢に、恥ずかしさが無いとは言えないが、それより童貞真桜の四苦八苦している姿が非常に興味深くて、だらんと身体を脱力させながら床に肘を突き、自分の下半身を眺めていた。


ローションを手に垂らして、ヌルヌルした手で俺の尻の穴に触れる真桜。クニクニ、と指を動かして、「…痛くねえかな…?」とまるで自分のことのように心配してくれる様子がかわいい。


「大丈夫だろ、指くらい。毎日快便だし。」

「…うんこの話は今やめろよ。」

「ごめん。指の何倍も太いって言いたかった。」


すげームッとした顔をされてしまったが、真桜だってうんことかいうワード出してるけどそれは良いのかよ。

…いや、先に言い出した俺が悪いか。


「はー」と息を吐きながら絨毯に頭をつけた時、ぐちゅ、と指を押し込まれる感触がしてビクッとしながらまた頭を上げた。


「指入りそう…、どんな感じ?」

「…え、どうって聞かれても…。」


まだ指の先しか入ってねえだろ?と様子を窺っていたら、さらに指にグイッと力を込められ、中に真桜の指が入ってきた感触は感じた。


くちゅ、くちゅ、と尻から聞こえる音に身体がむずむずしてくる。


「…指もっと増やしてみてもいい?」


真桜はもう片方の手で俺の股間をムニュムニュと揉みながら聞いてきた。尻よりやっぱこっち触られる方が当たり前だが気持ちいい。


「…ハァ…ッ、…いいよ…。」


息を吐きながら頷くと、クチュ、ともう一本の指を押し入れようとしている感触が分かる。またグチュ、グチュ、と中に入ってこようとしている指の感触に、俺はちょっと余裕が無くなってきて、身体を捩らせ、ベッドの上から枕を引っ張ってきて額を枕に押し付けた。

また「ハァ…」と息を吐き、変な感じの下半身の感覚に耐える。


暫くすると、クチュッ、クチュ、と指の抜き差しをされ、さすがにもう身体が変なかんじだ。


「…ぅ…、あ…ッ」

「…やべえ、…おれ、もうキツイ…。」

「………は?」


クチュ、クチュ、と指を動かしたまま、真桜は項垂れるように俺の腹に顔を押し付けた。


「…う、ッ……ちんこ痛え…。」

「は?…さっさとズボン脱げよ!」


間抜けにも余裕無さそうに身を屈めてる真桜にそう言うと、真桜は俺の中から指を引き抜き、のろのろと自分の穿いているズボンを脱いだ。


「もぉーったく、真桜かわいいなぁ。パンツも脱げよ、俺がこれ付けてやるわ。」


近くに置いてあったコンドームの箱を手に取り、1つ取り出しながら言うと、渋々パンツも脱いだ真桜の立派に勃起した息子がぶるんと飛び出した。


袋を破って中身を取り出し、真桜の先端部分に当てがって取り付けていると、真桜はじっとそんな俺の手元を興味深そうに見つめている。


つけ終わってチラ、と真桜を見上げると、赤く火照った顔をした真桜が俺を見下ろし、照れ隠しするようにチュ、とキスをしてきた。


「…柚瑠見てるだけでやばい、」

「我慢しろよ。」

「いれてみてもいい…?」

「そのためにつけてやったんだろ。」


笑い混じりに真桜にそう言ってやる俺を再びバスタオルの上に寝かせて、ローションをたっぷり垂らした手で、また俺の尻に触れた後、真桜は自身の股間を俺の尻に寄せ、先っぽをグッと中に押し込んだ。


「ぅ…ぁッ、!」


指とは比べ物にならないくらいの圧迫感に、声が出そうになるのを堪えるように俺は口に手を当てた。


真桜もキツそうに眉を顰めて、「はぁ…、ん、ッ」と必死に堪えるような声を漏らしながら、ゆっくり、確実に、少しずつ奥へと押し進める。


「…ぁ、ッ、ゆずる…ッ」


そして暫くの間苦戦しながらも、グッ、と奥の方に痛みを感じた時、真桜に余裕がなさそうな声で名前を呼ばれ、手を握られた。


「……はいった?」


うんうん、と涙目で頷いてくる真桜に、俺は痛みを感じながらも、思わず「ふっ」と笑ってしまった。真桜の必死な感じがすごくかわいいな。

あー良かった。入り切る前に果てちゃうんじゃないかと思った。


けれどその後の真桜はまったく動けず、ジッとしたままふるふると身体を震わせている。


「真桜動けよ、終わんねーだろ。」

「動いたら終わっちゃうんだよ!!!」


真桜に声をかけると涙目で言い返されてしまい、俺はこの滑稽な状況の中でもククク、と笑ってしまった。笑うと尻が痛い。いや普通にしててもすげえ痛い。テスト週間で良かった。部活に支障が出るところだった。


「…ッ、ぁ…ッ」


ようやく真桜が少し動き出し、ツン、と突かれて痛みで声が出そうになってしまう。

しかしそんな俺よりも、真桜の方がキツそうで。


「ンンッ!…ぁッ!…んッ、!

おれもうほんとにダメなんだってぇっ!!!」


ほんの数回腰を揺らしたあと、突然俺の尻に向かって激しく腰を打ちつけながら泣きそうな声を出した真桜。


「ぅあっ…!ッ、あっ、あ…ッ!」


真桜の動きに合わせて身体が大きく揺れ、手で口を塞いでいたのに俺は我慢しきれなかった声が出る。


その後真桜はすぐに身体をビクビクと震わせて、どうやら即刻イってしまったらしい。



「ハァ…ハァ…、」と熱い息を吐きながら俺の腹の上に顔を押しつけて、ぐったり倒れ込んでしまった真桜。

その頭に手を伸ばして、俺はグリグリと頭を撫でてやった。


「よしよし、頑張った頑張った。」

「…うぅ…ッ、柚瑠ともっとしたかったのに…ッ」

「まあ、…ちょっとずつ慣れていこ。」


まだまだガキな俺たちがえっちを楽しめるようになるには、もっと時間や経験が必要だな。って思って言った俺の言葉に、小さくコクリと頷く真桜。

あーもう、ほんとにかわいいなぁ…。


尻は痛いしキツかったけど、真桜との初めてのえっちは真桜への愛しさが溢れまくり、まあ、そんなに悪くはなかったかな、と俺はそこそこ満足だった。


[*prev] [next#]


- ナノ -