バカップルのらびゅ&クソ小ネタB(future) [ 24/87 ]
◇ イチャつき始めた友人カップル
※ 奈知と雄飛の目の前でヤりはじめてしまいそうになってる航とるい(ヤってはいない)
航と矢田くんが住むマンションに、雄飛と一緒に遊びに行った。
はじめは4人でぐだぐだたわいない話をしながら過ごしていたが、見つめ合った航と矢田くんがついついやっちまったという感じで「チュッ」とキスをしたことが始まり。
チュッチュ、とキスを繰り返し、なんとディープなキスまで始めてしまった。
「うわー、こいつら自分らの世界に入りやがった。」
雄飛はそう言って、冷めた目をしながら2人を眺めている。が、どこか面白そうに観察しているようにも見える。
「ンッ、あぁっ、るい待ってっ」
航と舌を絡めて、濃厚なキスをしている矢田くん…表情がエロくて、俺はついついそんな矢田くんの顔を見つめてしまった。
すると、ペシ、と雄飛に頭を叩かれ、雄飛の手で目を塞がれた。
「待てない、今すぐやっちゃいたい。」
そんな言葉を口にする矢田くんが、ドサッと航を押し倒す光景を雄飛の手の隙間から見てしまい、息を飲む。
「なっちくんと、雄飛が見てるっ」
「あ、どうぞお構いなく。」
焦る声を出す航に、雄飛が俺の顔面を胸に押し付けながらそう口にした。
んっ!見えない!
俺も見たい!航と矢田くんのエッチ!
ペシペシ!と視界が真っ暗な中、雄飛の腕を叩くと、雄飛は俺の耳元で囁く。
「なぁに、なち。」
「見たい。」
「ダメ。」
雄飛は2人の様子を俺に見せてはくれない。しかし声が!音が!俺の興味を掻き立てる。
「んっ!あっるい!やばいって、ちょっ!」
「航くん感じてる〜か〜わいい。」
「矢田先輩、あなた別人ですけど。」
「あっ!雄飛見んなっ!」
「雄飛なちくん連れてあっち行っといて」
「え〜嫌ですね。セックス見せろや。」
俺の目は隠しておきながら、自分は見る気満々の雄飛に、俺は離せという意味を込めてペシペシと雄飛の腕を両手で叩いた。
「なちはダメ〜。」
そう言って、チュッと俺の耳の下にキスをしてくる雄飛に、くすぐったさで背筋がビクッと震える。
そんなやり取りをしている間に、俺の背後ではやらしい声が連発されている。
「あっ!るいっそこ舐めんな!アッ!」
「ふふっ、んぁ〜、航くんかわいい。」
「うわ〜矢田先輩が乳首しゃぶってる。」
「かわいいだろ〜雄飛見んな、あっち行け。」
「じゃあこんなとこで盛んな。」
「ここ俺らん家。」
なんか、声聞いてるだけで興奮してしまった俺は、気付けば自分のものが反応してしまっていたようで…
俺はトントン、と控え目に雄飛の肩を叩いた。
「ん?」と俺の顔を覗き込む雄飛に、コソリと告げる。
「…俺もやりたくなってきちゃった。」
すると雄飛は、すっとその場から立ち上がった。
「俺ら隣の部屋借りまーす。」
イチャつき始めた友人カップル おわり
◇ なっちくん、覚悟を決める!
※ futureあたりのおはなし 脇CP注意
( 奈知と雄飛が付き合ってから)
以前あれだけ俺のことを怖がってたなちが、「雄飛のピアスかっこいい。」とかいきなり言ってきて、いじいじと俺の耳をよくいじってくるようになった。
じっと俺の耳に突き刺さっているピアスを見つめては、「うわぁ〜」とか言ってるからなんの『うわぁ〜』だ?と聞きたい。
「…穴開けんのはやっぱ痛い?」
「いや?全然。」
「嘘だな。絶対痛い。」
あ、もしかしたらなち、ピアスホール開けたいのか?
絶対痛い、と言いながらも、なちは俺のピアスのついた耳に興味津々である。
「全然痛くねえよ。一瞬ぶすってやって終わり。」
「ぶすっ…!?絶対痛いわ…!」
「いや一瞬一瞬。開けてほしいなら今度穴開けたげる。」
「………考えとく。」
と、そんな返事が返ってきたから、次になちとあった時にはピアッサーや消毒液などを準備してから、なちに会った。
「さぁ!どうする!!!」
「お願いします!!!!!」
どうやら覚悟を決めたらしい。
「じゃあちょっと消毒液塗るからな。」
なちの側に腰を下ろし、コットンに消毒液を含ませた。
なちの耳たぶにその消毒液を含ませたコットンを当てがうと、なちはまだ少し触れただけなのに「ぃひゃぁあぁ!!!」と変な声を上げて後ろに転がった。
「え、びびってんの?」
「ちょ、ちょっとね…。」
「まだ消毒液塗る段階なんですけど。」
びびるには早すぎる段階に少し真顔で告げると、なちはちょっと恥ずかしそうに起き上がった。
今度は両足でなちの身体を挟み、そっと片手を耳たぶに触れてコットンを当てがうと、なちはくすぐったいようで、ピクピクと身体を震わせている。
「…ぅへ。」
「なに、うへって。」
「雄飛の顔近い」
「照れてんの?」
「ちょっとね…。」
ちょっと照れてんだ。可愛い。
おもしろいから目と鼻の先にあるなちの首筋を、下から上にレロッと舌で舐め上げた。
「ぃひゃあぁあ!!!」
すると再び変な声を上げながら身体が後ろに転がってしまいそうになるから、咄嗟にギュッと身体を抱き締める。
「変な声〜なっちゃんかーわいぃ。」
俺の腕の中にいるなちに、そのまま顔を傾けキスをすると、なちは大人しくキスを受け入れる。
あぁ、もうピアスホールなんか今はいいよな。
すっかり気分が変わってしまった俺は、なちの身体を押し倒して、もう一度なちの唇にキスをした。
舌を入れて、それから、下唇を甘噛み、
…していたつもりがガリッといってしまい、
「いッ…!!!」
「あ、ごめん。」
なちは痛そうな声を上げた。
「あ、でも今の痛みくらいじゃね?ピアスホール開けんの。」
なちが痛そう痛そうとビビっていたピアスホールを開けた時の痛みなんて、所詮その程度だろう、と思って言ってみたのだが、
「えっ!じゃあもういい!もうピアスとかやんない!!!」
……え、うそだろ、おい。
今のは全然痛くないって言う例えだぞ。
それなら俺と初めてセックスした時の方が遥かに痛かったはずだぞ。
…って言いかけたが、よく考えたらそんなピアスの穴ひとつ開けるのにビビってるなちが、俺との行為を受け入れてくれたのだということに今更ながら感動し、胸がじんわりと熱くなった。
「分かった。じゃあピアスホール開けんのはやめにして、」
その先は言わず、無言でなちの服を脱がし始めると、なちは今から始まることを悟ったようだ。
「…こっちはいつも覚悟してるから大丈夫。」
なちは頬を少し赤くしながら、俺の身体に腕を回した。
…ビビりなくせに。可愛いな。
なっちくん、覚悟を決める! おわり
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