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隆は俺の股の間に性器を擦り付け、ゆらゆらと腰を動かした。同時に俺のものも掴んで扱かれ、俺はこの恥ずかしい空気に必死に耐える。


「だんだん倖多のもぬるぬるになってきた。」

「…はぁ…、…んっ」

「顔見たいな。倖多こっちおいで。」


そう言う隆に身体を引き寄せられ、俺は隆の股座の上に座らされた。隆は俺の太腿に性器を擦り付けるように腰を動かしながら、キスをしてくる。


巧みに舌を絡ませながら唇を閉じてチュッと音を出してくる隆のキスに、俺は息苦しくて、でも気持ち良くて、いよいよ声が抑えられなくなってしまった。


「ぁ…!んっ…!」


下半身からくる快感がそろそろ耐えられそうになく、イキそうになる俺は隆の手の上から自分の性器を掴む。


「ん?倖多イク?」

「んッ、…いくっ」

「やば、かわい。」


うんうんと頷く俺の唇に隆はまたキスをし、手を動かす速度を早めてきた。


「あ!ああっ…!いくっ!」


もう我慢もできないくらい隆が刺激を与えてくるから、俺の性器からはポタポタと精液が溢れ、隆の手の上や俺の足に落ちる。


「…はぁ、…はぁ…はぁ…。」

「ねえ倖多かわいすぎなんだけど。」

「んっ」


必死に呼吸する俺にもまた隆はキスをしてきて、俺は肩を上下に動かしながら呼吸を繰り返した。


暫くするとまた俺はベッドの上に押し倒されており、隆は俺の太腿や股間、尻に性器を擦り付けて俺のお腹に向かって熱い息を吐きながら快感に堪えるように身体を震わせている。

その途中何度も俺の尻穴には隆の性器の先っぽが触れ、俺はヒクヒクと反応してしまう尻に一人恥ずかしくなってしまった。

最後は自慰をするように手を動かして、コンドームの中に精液を吐き出している隆。


「…はぁ。…気持ちよかった。」


そう言ってすりっと俺の胸元に顔を押し付けてくる隆の髪がくすぐったくて、でも髪の感触が気持ちよくて、よしよしと隆の髪を撫でていた。



その後は隆とのエッチな行為で疲れてしまい、ほんの少しだけ仮眠を取った。はじめは俺の横で静かに寝そべっていた隆だけど、俺が仮眠を終えた頃には隆まですやすやと眠っている。


そっとベッドから抜け出し、シャワーを浴びようとタオルと着替えを持って浴室へ向かう。


サッと身体と髪を洗って出てくると、隆は眠たそうに目を開けて俺のことを眺めていた。


「…かわいい、倖多こっちおいで。」

「もうやらねえよ?」

「うん、ちょっとだけだから。」


ちょっとだけ?なにをちょっとだけ?と思いながらも恐る恐る近付くと、グイッと身体を引き寄せられて、腕の中に閉じ込められ、俺の首筋に顔を埋めてスウッとおもいきり息を吸っている。


それから1度だけ軽くキスをし、寝ぼけ眼な隆が俺を見てへらりと笑った。


「隆もシャワー浴びてくれば?スッキリするよ。」

「うん、そうする。」


隆にそう提案し、隆が浴室から出てきた頃には、もうすでに時刻は夜の7時を少し過ぎていた。


今から夕飯を作るのも面倒なので、もう今日は食堂で食べよう、と隆と部屋を出る。


俺と隆が食堂に行くと、やっぱり周囲の生徒たちからチラチラと視線を向けられてしまい、良くない事も言われている気がして、居心地が悪かった。


以前まで周囲に見せつけるようにベタベタと俺に触れてきた隆だが、今日は手を繋ぐこともなく俺の横を静かに歩いている。


くわっと大きな欠伸をしている隆を見て、あ、眠いのかな。と思っていると、隆は俺の視線に気付きにこりと笑った。


…なんだろう、やっぱりどこか隆の様子が変だ。


「さっきからあんまりべたべた引っ付いてこねえけどどうかした?」


不思議に思いそう問いかけると、隆も不思議そうに首を傾げながら口を開いた。


「ん?さっきまでべたべたしてたけど?」

「え、じゃなくてほら、いつも外でもベタベタしてただろ?」

「あぁ…なんかさっきいっぱいイチャイチャできたから今日はもういいや。本日の倖多タイムは終了。」

「なんだそれ。」


いきなりそんなあっさりした態度を取られるのもそれはそれでちょっと寂しい。

フンとそっぽ向きながら小声でボソッと返事をすると、俺の頭の上には隆の手が置かれて、わしゃわしゃと髪を撫でられた。


「倖多が二人の時いっぱいイチャイチャしてくれるから、外ではできるだけ我慢するよ。」


眠そうな顔して言われてもな…。

そんなこと言って今だけじゃねえの?とか思うけど、落ち着いた雰囲気の隆が優しく俺の髪を撫でてくるから、さっきの恥ずかしい時間のことをじわじわと思い出してしまい、俺は自然に熱くなってくる顔を隠すように下を向いた。


そんな俺の様子まで、逐一観察されているなんて気付かず、俺は真っ赤な顔を周囲に晒していたのだった。


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