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俺が腰を揺らすことで、ヌルリ、ヌルリと航の尻の下を行き来している俺のモノに、航は自分から手を伸ばしてきた。
「俺に挿れさそうとしてるけど、どうせるいが早く挿れたがってんのは分かってんだからな。」
航はほんの少し顔をこちらに向けながら、ジトリとした目を俺に見せる。
「航くんさすが。早く俺の挿れて。」
俺がそう言うと、航は腰を少し浮かせて俺のモノを持って自らの尻穴に当てがう。
「はぁ…。」
息を吐いた航は、ゆっくりと腰を下ろしてきた。
「んっ…、はぁ…っ」
奥へ、奥へ、ゆっくりと入っていって、航は大きく息を吐いた。航も俺とのこの行為にちょっとは慣れてきてくれたかな。むりむり言ってたのにすごい変わり様で、俺はちょっと嬉しい。
腰を動かさずジッとしたまま、再び航の身体に舌を這わせながら、航のモノをゆるゆると上下に扱く。すると航は、自ら快感を得るように、ゆらりゆらりと腰を動かしてきた。
「はぁ…っあぁ…っ」
航のモノからピュッと飛び出る精液に、航が感じていることが窺える。
「やばぃ…っきもちぃ…っ」
航は自ら動いてそう声を上げたから、俺はとても嬉しくなった。無理強いではなく、航が自ら快感を得ようとしていることが、俺はたまらなく嬉しいのだ。だから俺はもっともっと、快感を与えてあげたくなってくる。
航の素肌に舌を這わせ、性器を扱き、腰を動かして下から航を突き上げる。
「ああぁ!やばぃっ!!るいっ!!きもちぃっ!!」
航は俺の名を口にしながら、喘ぐ。とても嬉しい。航が気持ち良さそうだと、俺はそれだけで満足なのだ。
徐々に腰を動かすペースが速まって、航は俺の上で上下に激しく動いている。
航のお腹に両腕を巻き付け、これでもかと言うほどギュっと強く航の身体を抱き締めて、気持ち良すぎてもう動けなくなるまで、激しく腰を動かした。
お互いの息遣いしか聞こえない空間。
俺は暫く航の身体を離さず、航の胸元と腹に腕を回してギュっと抱き締めたまま、航の背中に凭れかかる。
「…わたる、…だいすき…。」
ぼそりと口から出た言葉は無意識で、俺のその言葉を聞いた航は、息を切らしながら「ふっ」と笑った。
「やべえ、離してもらえる気がしない。」
「…離したくない。」
俺はまた、航の首筋にねっとりと舌を這わせ、吸い上げる。
「痛っ!今絶対キスマークつけただろ!」
キスマークならさっきからいっぱいつけてるんだけど。今更ツッコミを入れてきた航に、俺は無言で舌を這わせ続けた。
「舐めすぎな。俺の身体はそんなに美味かい?」
「うん。もっと食べちゃいたい。」
「やめて。」
航はもそもそと俺の腕の中で身を捩りはじめた。俺の腕の中から抜け出そうとしていると悟り、俺は航のお腹に添えていた手を股間に持っていくと、「あっこら!」と怒る航。
付け根付近から握り込んでもみもみ、とマッサージするように揉んでみると、航はジロリとした目で俺の方へ振り返ってきて、「今日はもうおわり!」と俺に忠告してきたのだった。
チッ。…仕方ない。俺は最後に航の腹から胸をスーッと撫であげて航からゆっくり手を離す。
「やらしい手つきだなおい。」
航が自由の身になったところで、振り返って俺にそんなことを言ってくる航に、不意打ちでチュッと啄むようなキスをする。
「また押し倒されて3ラウンド目に入りそうな未来が見えた。今日はもうおわりだからな。………るいきゅん返事は?」
「……わかった。」
頷いて、航の身体を抱っこして立ち上がる。
またギュっと強く抱き締めて、チュッとキスをした。
風呂場に向かいながら何度も航の顔に唇を寄せる。
「いつの間に俺のことそんなに好きになったのやら。たまにるいが俺のこと好きなのがすげえ不思議に思う時がある。」
「なんで…?」
「るいなら俺じゃなくても他に良い人いっぱいいるだろうから。」
「航じゃなきゃいやだ…。」
「あー不思議。実に不思議だな。」
別に全然不思議じゃない。航にはいいところがいっぱいあるし、実際航はたくさんの人を引きつけている。
その中の一人が俺で、たくさんの人の中から航が俺のことを選んでくれたことは、とても幸せなことだ。
俺は最初こそ航に“嫌い”という感情を抱いていたが、その“嫌い”という感情を人に抱くこと事態、俺の中ではあまりないことで、その時点でもう俺は、航のことを意識していたんだと思う。
はじめから意識していたのだから、徐々に航の良さを知った俺が、航のことを好きになったことは別に全然不思議なことなんかではないのだ。
「…航は俺のこと好き?」
「ううん、それほどでもない。」
「……。」
「って言ってみたときのるいの反応を見たかっただけだけどガチで凹むのやめろよ。」
「……。」
無言で航の目をジー、と見ていると、航は俺にチュっとキスをしてきたから、俺は安心したように笑った。
航からのキスは、言葉よりも安心するのだ。
「るいの笑顔ってすげえドキッとする。」
航はそう言って、俺の顔面を手で覆ってきたのだった。
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