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「はぁ…。」とため息混じりでるいはよいしょと起き上がった。


「…よし。第2ラウンドいっちゃう?」

「え、いやいかないいかない。」

「なんでだよ。お前まだイってねえじゃん。」

「イったイった!るいきゅん俺お腹減っちゃった!お風呂入ろ!」

「ダメ。航くんがイってから。」


るいはそう言って再び0.01ミリコンドームを取り出した。


「もうこれさっさと使い切ってやる!」

「いやいや投げやりはよくないよ!?」


あれだけ0.01ミリコンドームを楽しみにしていた人とは思えない言動である。しかしるいは、もう一度コンドームを取り付けてしまい、再び俺の身体を抱っこした。


一度萎えたはずなのにいつのまにあなた勃起していたの!?と突っ込む暇も無く、るいは俺の尻の穴をクチュクチュと弄る。

それからるいは、先ほどと同じようにゴロンと寝転がってしまい、俺はるいの腰の上に乗っかった状態になってしまった。


「ちょっとちょっとちょっとぉ!なんだよこれぇ!!!」

「航くん一回自分で入れてみて?」

「は!?お前俺がそんなことできると思ってんのか!?」

「できるできる、だってさっき上手に腰動かしてたから。」

「てめえ調子乗んなよ!?無理に決まってんだろ!」


何を言ってくるのかと思いきや、俺には到底できっこないことを言ってきたるいに、俺は言い返しながらるいの上から退こうとするが、るいは俺の腰を両手で掴み、「しょうがないなぁ。」とるいの股間の上まで俺の腰を移動させ、るいは自らの手で俺の尻穴にるいの性器を当てがって、つん、と俺の尻に向かって突き上げてきたから、「あ、最悪だ」と俺が思った時、ズボッとるいのものが中に入ってしまった。


第2ラウンドの始まりである。


「…あー…やべえ…。」


るいは気持ち良さそうに目を細めている。どうやら1回目よりも余裕があるようで、とても腹が立つ。


「あッだめッちょッやめてッ」


気持ち良さそうにしているるいは、人の苦労も知らずに腰を下からグイグイ突き上げてくるから、俺は奥を深く突かれて自分の意志とは関係なく、強烈に襲ってくる快感にびゅんびゅんと精液を吐き出してしまった。


「…はぁ…やばーちょーきもちぃ」

「ああッイクってば!イクってば!あああむりッ!!!」


結局最後は、俺がもう無理だとるいの身体に倒れ込みそうになってるのに、るいは下からズボズボと俺の尻に激しく突き上げながらようやくイったから、俺はぜえはあしながらるいの身体の上で約数分間ぐったりしたまま動けなかった。


「…だめ。今回はまじ…動けねえ。」

「0.01ミリやっぱちょーいいわ。」

「おいっるい俺の身体を気遣えよ!」

「下から航くん眺めるアングルすげえ良かった。」

「やだっもうおれやだっ!」


上からるいきゅんを眺める余裕なんて俺には無かった。悔しい。なんでこうなるんだよ。


「揺れてる航くんまじエロかった。」

「揺らしてんのお前だろ!!!!!」


なに間抜けなこと言ってんだ!と俺はカッとなりながら言い返し、ギュッとるいの乳首を摘まんで捻ってやった。


「イテテ。痛い痛い。」

「あーもう風呂だ!風呂入って飯だ!」

「あー腰いってえ。」


俺を抱えて起き上がったるいが、なでなで、と自分の腰を撫でている。


「腰振りすぎなんだよ!あんまり激しく振ってるとみんなにるいの腰振りまじ最強、って言いふらしてやるからな!」

「大丈夫。航くんがあまりに可愛く善がるから振ってるんです、って言い返すから。」

「あーもうまじ質悪いやつだなお前は!」

「あ、そうそう。0.01ミリは第2ラウンド用にしようと思う。」

「第2ラウンド用とかまじやめろや!」

「さ、お風呂入って飯だな、飯。」

「聞いてんのかよ!おい!!!」


るいは機嫌良さそうに俺を抱えて風呂場へ向かった。


それから身体を綺麗に洗い流し、気分スッキリになったところで、時刻は夜の7時を回ったところだ。

さて、飯食いに行くか。とるいと共に部屋を出る。

しっかし夕方からえらく白熱してしまったな。と後から恥ずかしくなってくる。


なんだかんだ言ってもうえっちしたの3回目じゃん。慣れってこわー…と思いながら、無意識にお尻の穴付近をなでなでとなでながら歩いていると、「お前らそれはあからさますぎる…」と呆れたような声が背後から聞こえ、振り向けば仁と仁の連れが引きつったような表情で、俺たちの後を歩いていた。


「…ん?なに?」

「いや友岡くん尻撫でてるしるい腰撫でてるから何やってたかバレバレ。」

「…そもそも声若干聞こえましたからね…友岡先輩の高い声…。」

「……キミ、後輩なのかい?ならちょっと黙ろうな?」

「……友岡先輩声かわいいっすね。」

「ふざけんな!てめえからかってんだろ!」

「はい、ちょっと言ってみただけですすみま、ひいぃっ!!!」


俺に向けたこの後輩の言葉に、るいがそいつをジローと睨みつけながら胸倉に手を伸ばした。


「あー古澤るい敵に回したー!」

「ごめんなさいごめんなさいごめんなさい!冗談っすごめんなさい!!」


無言で必死に謝る古澤くんとやらの胸倉から手を離したるいに、古澤くんは涙目だ。彼はどうやら相当この矢田会長のことを怖がっているらしい。


「古澤ダメじゃーん、思っててもるいの前で友岡くんの気ぃ引くようなこと言うのは危険だよー?」

「き、気を付けます……っ」


その後、俺たちは、この仁と古澤くんを含めた4人で夕飯を食べることになった。


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