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「そ、それ送ったの俺じゃねえ!!!」

「へえ。…で?これは?」


るいは携帯をいじり、今度は俺に1枚の写真を表示させた携帯画面を見せてきた。

そこには、先程クソカベが撮ったのであろう俺の上になっちくんが乗っかって、俺の頬に唇を寄せてるなっちくんとのツーショットが写っていた。


クソカベあいつ!!!

るいにさっき撮ったの送りやがったな!?

俺はるいがこうして俺の部屋にやってきたであろう理由を知り、先程無理矢理でも俺のスマホを取り返さなかったことを後悔した。


「わざわざこんな写真を俺に送ってきた理由は?」

「……送ったの俺じゃない。」

「あ、そ?で?随分親しそうにくっついてるけど、これに関しての言い訳は?」

「……悪ふざけ。」

「ふうん?随分長い悪ふざけだな?俺が来た時もあの体勢だったけど?はい、何か言い訳は?」

「…ごめん、特にない…。」


まさかるいが来るとは思ってなかったし、あの俺となっちくんの姿を見てるいが怒るような自覚もなかったけど、確かにベタベタなっちくんとくっついている姿はるいが見ると不愉快なのかもしれない。


一言そう言って目線を下げると、「はぁ。」とるいは大きなため息を吐いた。


「お前に悪気ねえの分かってるけどお前の友人たちの行動にはちょっと黙ってらんねえな。」


それは呆れたような声色だったが、俺を見る目はいつものるいに戻っていて、俺は少し安心してホッと息を吐いた。


しかしそんな俺にるいはニッと口角を上げ、再び俺の股間に手を伸ばしてきたから俺はまた驚いて声を上げた。


「えっ!?ちょ!」

「お前さっきちょっと気持ちよかったんだろ。」


なにを言い始めるのかと思えば…!

またモミモミと俺の股間を揉み始めたるいに、俺は少し身体をブルリと震わせ、支えが欲しくてるいの肩に手を置いた。


「ちょ、…ちょっとだけ……。」


つい正直なことを言ってしまった俺に、るいはクスリと笑い声を漏らす。


「硬くなってきたし。」

「うあぁ…っ、ちょ、やばいって…!」


ニタリと笑っているるいが、俺の股間をモミモミ、なでなでとイジるから、俺はピクピクと身体が反応し始めてしまい、まじでやばい。


「なあ、もっとエロい声出せねえの?」

「えっ…ぃゃ、ぁの、」


ちょっと待って、この人俺にエロい声出さそうとしてんだけど…!

その証拠に、なんか片手でゆるゆると俺の股間を触っている上に、もう片方の手では俺の耳を弄ったり、さらに俺の唇に口づけ、ぬるりと舌をいきなり入れてきたからもう俺はダメだと思った。


「…ふ…っ…!ん…!ぁあっ…!」



口が塞がれて呼吸し辛い所為で息が抜けるような声が出た上に、気持ちよくて思わず漏れてしまった声に、るいは俺の口内から舌を抜き、ニッと笑って言った。


「喘いでやんのー、航かーわいー。」

「…ハァ、ハァ、」

「出た?」

「あっ!?!」


ちょっと待ってくださいよ…!!!

突然すぎるるいの行動に、俺はただただ恥ずかしい声が漏れるばかり。

『出た?』と俺に問いかけながら、るいは俺のズボン、さらにはパンツの中に手を突っ込んで、直に俺のアレを触り始めたのだ。


「なんだ、出てねーじゃん。」

「ちょ、まじ…っ、やばいって…!」

「なんで?出せば?」

「…やッ…!!あっ、むり…っ!」

「航のイッた顔ちょぉ見たい。」


まるでるいは、人が変わったかのように俺のアレを握り込んで上下に扱きながら、耳元で甘い声を出し囁くから、とうとう俺は限界がきて、「あぁッ…!!」と声を上げながら、るいの手の中に精液を吐き出してしまった。


「…ハァ、ハァ、」と肩を上下させて呼吸をする俺の身体をるいの片手が引き寄せてくるから、俺はるいの胸元に頭を預ける。

スッと俺のパンツから手を引き抜いたるいは、「うわ、白っ。ドロドロだな」と俺が吐き出したるいの手についた精液を眺めながらそんな感想を漏らすから、俺は思わずるいの頭を叩いた。

「ハハッ」と笑い声を上げるるいは、「航くん良かったね、便所が後ろにあるよ。」と言いながら俺を便所の中へ促したから、俺は急いで便所へ駆け込んだ。


便所の鍵を閉め便座に座り、突然すぎた先程のるいとのやり取りを思い返して両手を顔に当てながら「あああああ」と声を上げる。

だってさ、あれは恥ずかしすぎんだろ!

まじでイクとは思わなかった。

つーか俺イクの早すぎ!?

でもまさかるいが俺のやつ触るとかさ、…思わねえじゃん…?…すっげえ気持ち良かったし、……イクのしょうがねえよ!うん!


………と俺は自分に言い聞かせ、身体の熱が冷めるまで暫く便所に籠った。


よく考えればあの人ドS男だから、絶対俺の喘ぎ声聞いて楽しんでたよ。やだ、恥ずかしすぎる、むり。死ぬ。


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